株式会社shoichi

【はじめての香港 はじめての中国】 とにかく想像を絶する国だった。

2008年11月01日 1:08 AM

中国

10月29日 PM11:40
大阪→香港

現在、11時半。時差は1時間遅れです。
朝からドタバタでした。8時10分にOCATバス予定が、ベッドで気づいたら7時45分。死にそうになりながらOCATへ。
視察中心の旅ということで、空港でとりあえずの仕入れ予算100万を下ろしていざ出発。
au国際電話は、中国→日本で1分175円。砂漠で水を売る商売。

香港までは3時間。エアーで今日のミーティングをする。
着後、空港から仕入れへ直行。問屋街へ。

~ここは仕入れの情報なので割愛~

香港より中国の方が投資額は大きいだろうということで、今後は中国で予算を使ったあとに香港入りするルートにしようと考えています。
香港は結構黒人が多かった。もちろん白人も。植民地時代の影響なのか、英語が常用語として使える。NOVAに行きたくなる。
また、街の雰囲気からなんとなく在庫もどっさりあるだろうと推測。この推測は後ほどやぶられることになる。

仕入れを終了させて、そのままホテルへ。
お決まりのショウロンポウを食べて、眠。
明日は5時に起きて、中国トンガン市に入り、夕方まで仕入れをした後、コウシュウにて宿泊です。電車2時間ぐらい乗るらしい…

10月30日
香港→コウシュウ

6時起床。香港から中国への国境に地下鉄で向かいます。
入管は10分ほど。まずいパイと水を買って、バスに乗ります。
国境からトンガン市まで約1時間。その間の中国の景色は想像を絶するものでした。
建ち並ぶ巨大マンション群、パワーショベルが約600台並ぶ建築会社…とにかく奴らはド迫力。

トンガンに到着。エージェントの方と会い、20万円を中国元にとりあえず両替。
韓国にあったような問屋街に突撃です。
らせん状になったビル内部に、少なく見積もっても500軒は卸屋さんが。それを一つ一つまわります。

~ここは仕入れの情報なので割愛~

とにかく、びっくりしたのが中国の人の押しの強さ。問屋街を歩いてると女の子が飛び出してきてガンガンに商品を薦めてきます。また、噂に聞いていた中国の方の適当っぷりもすごくて、3枚くださいといっているのに伝票には7枚としれっと書かれていたり、袖を長くしてくださいと言っても、パフスリーブですか?という感じ。
とにかく、言葉は通じているかもしれないが、意思が通じてない&通じていないフリをする。ただ、お金をもらう。その一点に集中している感じ。
エージェントの人が言うには、100枚オーダーしても平均30枚はB品らしい。
信じられがたいが、本当のことだと。なので、30枚欲しい商品は50枚オーダーしてくださいということに。
50枚全部A品のときもあれば、10枚しか残らないこともありますとのこと。
なんだそりゃ、もうワケわからん。

中国の方は我々より生活レベルが相当低いという認識があったが、その考えは払拭したほうがよさそうだ。
可処分所得は日本にどんどん近づいてきている。(可処分所得=自由に使える手取り収入のこと。個人消費の動向に大きな影響を与える。)
たとえば、販売員の月給は5~10万程度だというが、家賃が激安3000円。携帯代も安けりゃ食費も安い。一食80円で腹いっぱい食える。月収8万でも、日本人と同じく、マクドやスタバでダラダラして、余裕で3000円のワンピースが買える。貯金ができる。
そう、生活に必要な固定費である家賃や食費が異常に安いのだ。彼らの生活は我々に近づいてきている。

また、人件費と能力だけ比較してもすごい。
あれだけ荷物を運んで、セールスしてくれる人間が8万円。(管理作業は適当だと思うが。)化粧していなくても、結構可愛い子も多い。化粧文化が広まればもっとルックスの平均は上がるだろう。
そう考えると、日本人の販売員の方が「しんどい」「つかれる」「給料安い」とごちゃごちゃ言っているのがどうなんだと思えてくる。ガッツのなくなった人は一度中国の土を踏んでいただきたい。
流通コストも安い。お金がぐるぐる回っている感じがする。こんな状態だと日本はもっと引き離されてしまうのではないか、と素人でもわかる。

価値観はかなりノンモラルな感じで、昔は人を殴っても「罰金を払えばいいじゃない」という人もいたという。
服に穴が開いてても「直せば着れるから」という理由でB品でも売れてしまう。そのため傷物という理由では値段が下がらない、エージェントが在庫を買いにいけば1000万枚の在庫があったというし、3坪の卸屋さんのオーナーがポルシェに乗ってると聞く。
スリやだましに合ったら身を守れない方が悪いという考えかただし、代金を渡したら最後返品するのも一苦労だという。
本当かどうかわからないが、銀行で両替したら偽札だったという話まであった。

あと、ビックリしたことがある。
ホテルの近くにはルイ・ヴィトンやカルティエ、高級ホテルが建ち並んでいたが、それは貧民窟を囲むように建てられていた。
中国を象徴しているかのような構造で、まるで…西成の三角公園を、ルイ・ヴィトンが取り囲んでいるようなイメージなのである。
貧民窟に興味本位で入っていったら、「危険だぜ、ボウヤ」と警備員に止められた。
とにかく価値観を一新された。

私は彼らの文化や価値観を否定したいのではない。
何が言いたいのかというと、我々は近い将来、彼らのようなサバイバルとリスクマネジメントに長けた人間と互角以上にわたりあっていかなければならないという事実だ。
「中国の人は手ごわいから日本にいよう」という考えは我々の力を縮小させるばかりだと思う。

今の我々は中国の人と、「仲良く戦いながら」うまく付き合っていかなければと思う。
彼らの文化や価値観を理解するのも、面白いだろうと思うし、可処分所得がこれだけあるのならたとえば服を売るのも面白い。送料も安いし、十分に戦えると思う。
一般的な家賃が安いのに、数年前に不動産投資があれだけ流行った理由もなんとなくわかった。

昼飯は西安料理。辛い。とにかく辛い。
辛い料理もうまかったが、辛くない牛肉と赤ピーマンの炒め物が破壊的にうまかった。皿に残った汁まできれいに食べてホテルに帰宅。
エージェント会社の社長さんと飯を食って帰宅。なぜかタイ料理で、めちゃうまかった。
明日は6時起き。
大阪へ。

香港、中国、再見!!


【著者紹介】 山本昌一山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会

大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。

山本昌一プロフィール>>

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