SDGs(エスディージーズ)とは
Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標のこと
2030年までに達成を目指し掲げられた世界共通の17項目の目標です。
SDGsは2015年に国連サミットで採択されました。
SDGsの前身は、MDGs(ミレニアム開発目標)です。
こちらは、おもに発展途上国の社会開発が目標でした。飢餓人口の割合が半減するなど、一定の成果は得たものの、気候変動や格差拡大など…先進国も取り組むべき課題は拡大する一方であるため、MDGsのその先の15年間で取り組むべき課題として採択されたものがSDGsです。
SDGsは、いま世の中で起こっている貧困や飢餓、テロや紛争、社会格差、気候変動など、さまざまな問題を背景に、このままでは地球の存続が危ういという強い危機感から誕生したものです。ですが、日本での認知度はまだ15%ほどにしか及ばず、特に女性の認知度が低いと言われています。
SDGsに掲げられているS=Sustainableとは?
サステナビリティ(Sustainability)とは、広く環境・社会・経済の3つの観点からこの世の中を持続可能にしていくという考え方のこと。
そして、いま企業には継続可能な開発や生産、ビジネス展開が求めらています。
Sustainable Development(持続可能な開発)
「環境と開発は互いに反するものではなく、共存し得るものである。そのため開発においては環境の保全を考慮するべきである」と唱えられています。
このSustainable・サスティナブルについて、アパレル業界の意識はどう変わってきたのでしょうか?
ファッションビジネスの情報を発信する繊研新聞での掲載を例に挙げると、この4年間で紙面掲載数はおよそ5倍以上に増えています。
(記事掲載数 2014年70件 → 2018年 370件)
ファッションというカテゴリーにおいても取り組むべき課題であることが明らかです。
物をつくるというアパレル業界においてはSustainable・サスティナブルと共に意識すべき概念にEthical・エシカルがあります。
エシカル(Ethical)とは?エシカルとは「倫理的」「道徳的」という意味。
エシカルファッションとは「環境と生産者に配慮して生産、流通されているファッション」のことを指します。
わかりやすい事例として…「FEED BAG」
このバッグを購入すると、その売上金の一部がアフリカの子供たちに給食を送る資金になるというものです。
エシカルなファッションアイテムは、商品を購入する消費者の側にも、ショッピングを通した良識の表現者という立場を与えます。消費に意義を求める人たちからは、望ましい消費スタイルと認められつつあります。「いい事をした」という納得感まで一緒に得られることで、消費者の満足度は高まります。
「エシカルファッション」を称えるにあたり設けられた基準があります。
2004年に設立され、100か国以上の6000以上の団体・個人が加盟しているエシカルファッションの推奨団体「 The Ethical Fashion Forum 」はエシカルファッションの基準を下記のように記しています。
Countering fast, cheap fashion and damaging patterns of fashion consumption(ファストファッション、安い使い捨て型のファッション消費に反する)
Defending fair wages, working conditions and workers’ rights(生産において労働者の賃金、権利、労働環境を守っている)
Supporting sustainable livelihoods(動植物の持続可能性をサポートしている)
Using and / or developing eco- friendly fabrics and components(環境に優しい素材を開発、または使用している)
Minimising water use(水の使用量を最小限にしている)
Recycling and addressing energy efficiency and waste(リサイクルやエネルギー問題、ゴミ問題に取り組んでいる)
Developing or promoting sustainability standards for fashion(ファッションにおけるサステナビリティを作りだし、それを広めようとしている)
Resources, training and/ or awareness raising initiatives(新たな取り組みを人々に知らせ、解決策を広めようとしている)
Animal rights(動物の権利を保護している)
私たちはいま、地球の危機を回避するため、この先もファッションをフレッシュな体験として楽しんでいくために、何をすべきでしょうか?
このSDGsに真摯に取り組むべき状況に立たされています。
株式会社Shoichi が推進するSDGsの項目
目標1・貧困をなくそう/ NO POVERTY
●あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ。
●開発途上地域では、およそ5人に1人が一日1ドル25セント未満で生活している。
●全世界で5歳未満の子どもの4人に1人が、年齢に見合う身長に達していない。
●貧困が次の世代にも連鎖し、差別がうまれている。
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私たちは日本で出る廃棄商品を他の必要としている国に届け、新たな商材としての活路を創ります。
それにより物流を活性化させ、雇用を生み、その地域の経済を豊かにする循環を生み出します。
弊社のCSR事業「TASUKEAI 0 PROGECT 」ではASEAN地域の経済活性化を目標に掲げ、日本の衣料品や雑貨の在庫を販売する「 TASUKEAI SHOP 」 を運営しています。
この売り上げの一部は恵まれない子どもたちの教育資金等として寄付しています。
目標2・飢餓をゼロに/ZERO HUNGER
●飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する。
●世界人口の9人に1人(7億9,500万人)が依然として栄養不良に陥っている。
●開発途上国では、栄養不良の人々の割合が人口の9%に達している。
●飢餓に陥っている人々が最も多いのはアジアで、全体の3分の2を占めている。
●栄養不良が原因で死亡する5歳未満の子どもは年間310万人と、子どもの死者数のほぼ半数(45%)を占めている。
●現在の世界人口の40%が農業をに生計手段にしている。
農業は世界で就業者の最も多い産業ですが、農村部の貧困世帯も多く、継続可能な農業を推進していくことが課題となっています。
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私たちは「 TASUKEAI SHOP 」 を運営しているASEAN地域での食糧供給を行っています。
カンボジアにおいては未発展の農村部の子どもたちに、食源の源となるお米を支援しています。
これはドイツに拠点を置く「 KKEV Cambodia 」 との共同活動です。
目標4・質の高い教育をみんなに/QUALITY EDUCATION
●すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。
●開発途上国の初等教育就学率は91%に達するも、まだ5,700万人の子どもが学校に通えていない。
●小学校就学年齢で学校に通っていない子どものおよそ50%は、紛争地域に住んでいるものと見られる。
●読み書きができない15歳以上の人は世界に約7.6億人。うち3人に2人が女性である。
●アパレル業界のおいては縫製、繊維工業など、単純労働に従事する児童が労働しているケースもある。
開発途上地域の子どもたちは教育の機会を与えられていません。
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弊社のCSR事業「TASUKEAI 0 PROGECT 」ではアジアの子どもたちの日本語教育を支援しています。
例えばカンボジアにおいては自国の産業が少ない為、他国との交易がビジネスとして不可欠となっています。そのため、カンボジア国内で優秀な学歴があっても多国語を扱えないと就業ができないという状況が生まれています。
そのため自国語のクメール語のほかに、英語、中国語、日本語の常用を求められています。
私たちはローカル地の貧しい子どもたちや孤児などに日本語を学習してもらうために、日本語教師の派遣などをサポートしています。
活動レポート1(TASUKEAIOPROJECT に移動)
活動レポート2(TASUKEAIOPROJECT に移動)
活動レポート3(TASUKEAIOPROJECT に移動)
目標8・働きがいも経済成長/DECENTWORK AND ECONOMIC GROWTH
●すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する。
●2012年には2億200万人近くにまで増大しているが、そのうち約7,500万人は若い女性と男性。
●2016年から2030年にかけ、全世界で新たに労働市場に参入する4億7,000万人に雇用を提供する必要がある。
●22億人が1日2米ドルという貧困ライン未満で暮らしているが、安定的で賃金の良い仕事がない限り、貧困を根絶することはできない。
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ASEAN地域で店舗を運営することで、現地の女性の雇用を生み出しています。働ける場が少ない地域の女性たちにファッション業界で働く夢を提供しています。
積極的に店舗の拡張も行っています。
またCSR事業において、子どもたちに日本語教育支援を行うことで、子どもたちの将来の選択肢を広げるサポートをしています。
日本語を身につけ、日本で働くという夢も応援しています。
目標12・つくる責任つかう責任/RESPENSIBLE CONSUMPTION AND PRODUCTION
●持続可能な消費と生産のパターンを確保する。
●毎年、13億トンの食糧が無駄に捨てられている。
●2050年までに世界人口が96億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるためには、地球が3つ必要になりかねない。
●日本の衣類廃棄量は、年間約100万トンにも上る。
衣類1着を約300グラムとして計算した場合、100万トンは33億着分の衣類となる。
※この計算は、独立行政法人中小企業基盤整備機構による報告書を参考
●廃棄された衣類の半分以上は、焼却処分される。
●衣類の廃棄が増える理由
①ファストファッションの流行
数回しか着ていない衣類であっても、飽きたらすぐに廃棄してしまうというようなケースも、散見されています。
②トレンド、シーズンの細分化
ファッション業界のトレンドや消費者の好みが細分化したことで、衣類の種類自体が増加しました。
アパレル企業は、いわゆる「在庫切れリスク」を回避するために、十分な量の衣類を生産し在庫として抱える体質があります。
その結果、売れ残ってしまった商品が廃棄につながっています。
③返品在庫の再販不可
店頭に陳列され、試着の際に使われた商品などは、売れ残ってしまうことが多くあります。
それらの売れ残ってしまった商品は、アパレル店舗からメーカーに返品され、このようないわゆる「展示品」は、商品がきれいな状態であっても、再出荷することは難しく在庫となってしまいます。アパレル業界ではリユース活動も広がり始めていますが、日本でのリユース率は世界の基準からはまだ低い状況です。
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Shoichiの取り組む継続可能な消費とは?
5Reフォロープロジェクト
リメイク
リウェア
リサイクル
リユース
タグリネーム
目標17・パートナーシップで目標を達成しよう/PERTNERSHIPS FOR THE GOALS
●持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
●2015年の時点で、世界人口の95%に携帯電話の電波が届いている。
●世界の若者の30%は、インターネット利用歴が5年以上のデジタル世代に属する。
●ネットの普及率は、2015年に43%へと上昇。
●しかし、40億人以上がインターネットを利用できておらず、しかもその90%は開発途上地域に暮らしている。
●インターネットの普及によって世界の人達と情報共有ができる。様々な国、立場の関係者がパートナーシップを組むことができる。
●先進国から途上国へ、支援される側とする側という枠を超えて、同じ目標に向かって進むことが世界を社会を変える大きな力になる。
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Shoichiでは、まだ商品価値のあるアパレル在庫などをニーズのあるASEAN地域で再販売しており、その仕事には現地のスタッフとの連携が不可欠となっています。
「眠れる在庫がふたたび輝きはじめる!」そのポリシーをもとに国を超えたパートナーシップを築いています。
目標を掲げ達成する喜びは先進国も、発展途上国も関係はありません。両者で共有できる喜びです。
「TASUKEAI SHOP」を通じて日本のファッションの価値を世界に伝え、廃棄をなくすという目標を日々共有しています。
また、CSR事業「TASUKEAI 0 PRPJECT 」においては、孤児院の子どもたちと服の販売を行い、子どもたちに働く喜びを感じてもらい、お金を稼ぐ体験をしてもらいます。
Shoichiでは、目標を掲げ、仲間と共に務め、努力をしています。
パートナーシップをもってSDGsに取り組んでいます。