株式会社shoichi

文化放送・The News Masters TOKYO『マスターズインタビュー』での取材内容

2018年11月08日 6:47 PM

文化放送のThe News Masters TOKYO『マスターズインタビュー』で弊社代表山本が取材を受けました。
インタビュアーはThe News Masters TOKYOパーソナリティのタケ小山さんです。
インタビュー内容を掲載します。

ビジネスのきっかけとお金についての考え方

タケ小山さん(以下、タケ) ビジネスのきっかけということで、高校卒業後にすぐにご商売を始めてますが、どんなご商売から始まりましたか。

山本 当時はですね、大学生で、鳥取大学っていう大学だったんですけど、あの、むちゃむちゃ暇でですね。何ていうんかな、もう9時になるとローソンしか開いてないんですよね。

タケ あらら。

山本 んで、あとはパチンコ屋さんなんですけど、つまんないじゃないですか。で、しょうがないからってマージャン打ってたんですけど、マージャンもやっぱり面白くないなっていうことになりまして。んで、それでなんか、もっと面白いものは何かって考えたときに、やっぱり商売が面白いんじゃないかっていう結論に達したんですね。
結構本をいろいろ読むタイプで、えっと、年間100冊、200冊は読んでたんですね。で、その中でやっぱりビジネスやってる人が一番面白いなっていうのが、戦いが終わらないなっていう感じだったんですね。で、そう、死ぬまで商売やりたいなと思ったんですよ。で、そん中でいろいろ、何がじゃあ、儲かるかなって言ったときに、当時そのYahoo!オークションが出てきてて、で、それを、えっと見たときに、写真で撮った服を8800円とかで売買されてて、もう衝撃やったんですね。こんな写真1枚で服買うんや、みたいな。買うやつアホちゃうかと思ってたんですね。アッハッハッハ。でもあの、多分これ本当に買われてるんだろうということで、買ってみたんですね。そしたら自分が今までバカにしてたやつが、これめっちゃ面白いなと思ったんですね。こんな服の買い方あるんかと思って。で買って。

タケ 買った。社長は買ったほうが先ですか、それとも自分で出店したのが先、どっちだった?

山本 いやいや、これほんまに売ってもらえるか分からんから、買いましたよ。

タケ あ、買ったんですか。

山本 買いました。でそれが、えっとまあ、偽物だったんですけど、ハハハハハ。買ったらいきなり偽もんで。

タケ 偽もんつかまされた。

山本 偽もんの財布やったんですけど、ハハハハ。買いに行って、でも、ま、商品が届いて、普通の店で売ってるよりも、まあ偽物なんですけど3割以下で新品が買えたんですね。これどういうことやねんって思ったんですね。おかしくないかみたいな。でもこれは、目を付けてる人は多分早いんだろなっていう感覚があったんですよね。で、まず、自分の服売ったんですよ。

タケ 今度は売りに行った。

山本 そうです。今度はほんまに売れるんかなと思って。本当にお金が入ってくんのかなと思って。

タケ はー。すごいな。

山本 そしたらまあ、本当に売れて。で本当にお金入ってくんのかなと思ってドキドキしながら待ってたら、メールが来て、『お金振り込みました』って言われて。

タケ 何を学びました? 実際やって、まあ実際、本当に取引されてんだってのは分かりましたけど。

山本 金が儲かるってことはこういうことなんだなって思いましたね。このYahoo!オークションは当時大学生でですね、えっと、1000万ぐらい貯金いきましたね。

タケ ちょっと待ってくださいね、鳥取大学在学中にこのビジネスっていうかYahoo!オークションのビジネス、これだけですよね。

山本 そうです、これだけこれだけ。1000万ぐらい貯金がいって。そしたら普通みんな大学生やったら、車買ったりとか、ちょっとキャバクラにはまってみたりとかするじゃないですか。で、僕は結構そういうのが嫌いで、それを貯め続けたんですね。それはなんでかっていうと、次にこれは大きな商売ではる瞬間が来るだろうという、なんか気があって、これはなんか金っていうよりも、次の戦いのための軍資金っていうかエネルギーだっていう感覚で、貯め続けたんですよ。
だからさっきのお話の、その学んだことっていうのはもう商売の原理です。安く買って高く売るっていうのが、まあ日本は結構、儲かることに関してこうガーって言う人いますけど、なんか当たり前に安い物を買って、当たり前に高く売って、で、儲けられると、これは結構楽しいなっていうことはすごく学びましたね。

タケ 根っからの商売人と。商いの人って感じがしますね。安く買って高く売る。ま、大学、鳥取大学時代にもう実践してしまって1000万円貯めた、現役大学生っていた? ですね。

在庫処分ビジネスとの出会い

山本 フリマで服を買ってヤフオクで売るってのやってたら、僕みたいなそんな大学生が1000万円貯まるぐらいやから、みんな参入してきたんですよね。ええやん、ええやんっていうことで。フリマに行っても今まで1人だったのが、2人、3人と、なんかあいつも絶対ヤフオクやんみたいな、なんかライバルが現れて、で、食えなくなっていったんですね、どんどん。
そのときに、そのフリーマーケットでプラダの商品をやったら安く売ってる人がおったんですね。なんなんこのおっさんっと思って。で、聞いたら「どこどこから在庫処分で買ってんねん」みたいな。在庫処分ってなんなん?みたいな話になったんですね。で、そのまま「居酒屋おごるから飲みに行こうや」って言って、いろいろ聞き出したんですね、2、3時間。

タケ 商売のノウハウを。

山本 そう、それで、なんで安いの、まず、みたいな。なんでこんなブランドが安いの、みたいなところから。

タケ すごいですね、じゃ。

山本 うわーっと、教えてくれってやったら、なるほど決算とかさまざまな理由で、会社が赤字を切って、見えない人に売ることがあるんだっていうのが分かったんですね。で、これめっちゃ面白いなと思って、その瞬間に70歳までやろうっていう、なんか知らんけどすごいコミットメントを、そのあの2時間でしてしまって。で、ま、僕は自分が困ってたっていうのもあるんですけど、その在庫処分っていうビジネスを、そこで、うー、入ったって感じですね。
取りあえず営業してみようと思って、電話掛けまくったんですね。まず失敗やと思って。多分いきなり行ってもうまくいかないじゃないですか。でも断られるにも断る理由があると思ったから電話したんですけど、それがなかなか取り合ってもらえないですね。はいはい、みたいな感じで。名前も聞いたことないし、みたいな。で、これは結構断られると思った瞬間、取りあえず最低10回は掛けようかなと思ったんですね。10回電話掛かってきたらさすがに取るやろと思って。で、10回、どわーって電話したんですよ。

タケ 同じ会社にですか。

山本 そう、もうどうせ、あの、会えないこと分かってたんで、毎日やられたらむかつくじゃないですか。毎週火曜とかに電話して、「今日も掛けてまいました」みたいな感じでやったら、なんかおもろいやつがおるぞってなるかなと思って。

タケ 実際それ、おもろいやつになったんですか。

山本 ああ、そうです。「あと何回電話したら会ってもらえますか」って言ったら、「いや、もう会ったるよ」って言われて。アッハッハッハッハ。んで会ってくれるっていうことだったんで、あの。全部今までの経歴とか話して。僕は直球っていうか正直なほうがもう楽だという考え方なんで、全部話して。学生でまあ1000万ぐらい貯めて、ただ、でもこうやって行き詰まってて、フリマでこういうおっちゃんに会って、どうしたら俺にやらせてくれるんだっていう話をしたんですね。
そしたら3人目ぐらいかな、「買ってみる?」って言われて。それで「売ったるから、今倉庫おいで」って言われて。そこで100万円ぐらいの商品を買ったんですね。で、売ったんですよ、えーと、1カ月ぐらいで。で、「売れたんですけど、お代わりってありなんですか」って言ったら、「ほんまに売ったん?」って言われたんですね。で、全部説明したら「それは結構頑張ってるから、もっと買いにおいで」って言われたんですよ。で、300万円か200万円分ぐらい買って、それまた売って、「また売れたんですけど」って言ったら、「また?」みたいな。「もう買いにおいで」みたいな感じでやってると。
今でこそ分かるんですけど、業界っていろいろ狭いじゃないですか。面白いやつがいるっていうのを、その人が結構友達が多いみたいで、業界人の飲み会とかで話してくれたんですね。在庫をうまく処分する先っていうのはなんやかんやいってみんなほしくて、で、じゃ「この前、飲み会で言ったら興味持ってたから、紹介したるわ」って言われて。なんなん、紹介とかってあるんやみたいな。ハハ。んで。

タケ だんだんいい感じになってきますね。

山本 あ、そうそうそうそう。で紹介してもらって行ったら「好きなだけやりなさい」って言われて、で、それがうまくいったら、あいつは結構買うぞみたいな話になって、「もっかい紹介したるわ」って言われて、こう、なんかポンポンポンポンって飛び石みたいにいっていくと、いつの間にか結構な金額をやっていたっていう感じですね。

タケ すごいでしょ。バイタリティーっていうか、売るってことに命を懸けるっていうか。やっぱ天職なんでしょうね、これ、昌一さんに関しては。安く仕入れて売る。『お代わりありですか』っていうとこのシーンもね、今まだ鮮明にあのインタビューとったときの。そうなんですよ。本当に「売れねえだろ」って言われて売ってきちゃったんだよね。ほら見てみろっていう感じなんですよね。何でもできるっていうような人でした、はい。

資金面での苦労

タケ どうにかしてお金はつくらなきゃいけないですよね。

山本 そうそう。んで、お金をつくらないけないっていうことで、まあ、でも銀行マンの人ってなんかの理由を付けて金貸してくれないんですよね。だからその、「アパレルは不況業種だ」とか、なんかちょっと「決算書のここの数字が悪い」とかいろいろ言うんですけど。まあ結構商売続けてると、こいつは言い訳で言ってんなっていうのは分かってくるんですね。

タケ ああ、銀行マンのほうがちょっと言い訳だなと。

山本 そうそうそうそうそうそう。あ、こいつはなんかの理由で貸したくないんやなとか、なんか分かってくるんですね。でこの役職の人ではその回答がしゃべれないんだなと思ったんですね。持ってないからしゃべれないんかなと思ったんで「上の人って誰なんですか」って聞いて。「僕らのその融資の一番上の人は、本社の部長だ」って言うから、「じゃ会わしてくださいよ」って言って。ほな、めっちゃ嫌がられたんですね「なんで会わせなあかんのですか、あかんのですか」みたいな。

タケ そら嫌でしょう。上に、自分のとこで話がうまくいかないからその上に話させろって、大抵できない社員ほどそれは嫌がりますよ。

山本 アッハッハッハ。ま、まさしくタケさんのおっしゃる通りで、むっちゃ嫌がられたんですね。

タケ そら、むっちゃ嫌がると思う。

山本 あの、「行きますわ」って言ったんですね。「本社に、明日の朝9時に行きますわ」って言ったら、「それはやめてください」みたいな感じになって。ありがとうぐらい言わせてくれよみたいな感じの、なんか切った張ったになっていったんですね。そしたら、じゃ会わせますってなって、来てくれたんですね。

タケ どんなプレゼンやったんですか、そこで。

山本 なんか「話しましょうよ」って言われて、何話すんやろと思いながら、その商売の顚末を全部話していったんですね。そしたら、ま、なんかおもろいってなったらしくて、そしたら帰っていったんですよね、「分かった」って言って。何が分かってんとか思って、金貸してくれよと思って帰っていったんですけど、次の日電話掛かってきて、「山本さん、1億円貸すことに決まりました」って言われて。ハハ。

タケ どひゃ。自分で借りたかった金額も1億ぐらいだったんですか。

山本 えっとね、えっと、5000万ぐらい貸し・・・。

タケ 倍、貸してくれたんですか。

山本 そうそう。

タケ 面白い銀行。でもやっぱそういうことなんですね、これ。

山本 そうですよね。北陸銀行っていう銀行なんですけど。今までその、なんか借りてた金額ってもっと小さかったんで、1億円ってそんな要らんやんって思ったんですね。何言ってんのと思って。逆にこう、なんか縛り付けられるんかなと思ったけど、「君はお金を持ってたほうが儲けられるから、お金持ってたほうがいいよ」って言われたんですね。

タケ はー。

山本 何このよく分からん感覚、と思って。

タケ 断り続けて。上にも上げてくれないって言っていたのに。

山本 そう。一遍来て、なんかあの、あの子はいけるってなったらしいですね。ハハハハハハハ。

タケ なんてこと。

山本 ハハハ。あの子はいける子や。

タケ 今でも取引は。

山本 ああ、あります、あります、あります。んで、1億円入って、やっぱり向こうの読みが鋭くて、僕、正直、どうやって儲けたらいいんやろって、めっちゃ考えるんですね。今まで、だから1000万、2000万しか使われへんかったのが1億円あるんやったら、これやったらもうちょっと勝負しようかな思うんですね。で、やっていって、で、最初は申し訳ないから、その3カ月ごとに「なんかこんな感じにお金使ってます」って電話したんですよね。それもなんか良かったらしくて。「君みたいなやつはおらん」っていう話になって。ハハ。なんか。

タケ 正直に。

山本 いや、そうそう。1億円溶かしたら嫌でしょう、向こうの人が。

タケ もちろんですよ。普通はいろんないいことばっかり書いて、あの、銀行には提出するものですよ。

山本 本当そうですそうです。

タケ これは面白い経営者だなと思ったんだと思います、やっぱりね。

山本 そんなことないですよ。あとね、あの、自分でその税金とかの面を見てると、この会社やったらどこでごまかすかっていうのが自分で分かるんですよね。だから、例えば僕が銀行マンやったらここを見るなっていう話をするんですよ。要は僕が銀行マンやったら、もうこのうちのShoichiって会社やったら在庫をごまかすしかないと。在庫をごまかしたら銀行は分からんし、あの、金を、判断が付かなくなると。やけど「うちの会社は1年半で在庫をきれいにしています」と。なんで大丈夫ですと。「いついかなる、何時、いきなり来ていただいても1年半前の在庫はございません」と。「いつでも来てください、もう急に来てくれていいです」って言ったら、そういうのもなんかまあ、良かったらしいですね。

タケ きょうのお話、山本さんの山本社長のお話は、銀行マンの方にもぜひ聞いてもらいたかったし、起業をしてね、商売をやられてる方にも。なにしろお互いに正直であるということ。やっぱり見せるということだね、自分のね、懐をね。いい話でした。

Shoichiのこだわり

山本 あの、こだわりっていうか他社に負けられないところは、まあ、やっぱ約束を守ることですね。

タケ どういうことですか。

山本 在庫処分の仕事ってね、約束を守らない人も結構いて、要はそのメーカーさんから商品買うじゃないですか。例えばナイキからナイキの商品買うじゃないですか。そうしたら簡単に言うと、ナイキストアの横にナイキストアの半分の値段で商品売ったら、儲かるじゃないですか。

タケ はい。だってそうでしょう、そっちのほうが安いんですものね。

山本 そうですそうですそうです。でもそれって格好悪いじゃないですか。完全に約束守ってないでしょう。空気読んでないでしょう。

タケ ま、空気読んでないですね。

山本 アホかおまえって感じじゃないですか。でもそういうことをする人がたまにいて、そういう人たちは在庫処分業界のイメージを著しく下げてるんですよね。どうせ、在庫屋さんってバッタ屋さんっていうんですけど、バッタ屋はどこに売るか分からんからやめてくれと。そういう人が結構いて。

タケ それは良くないですね。

山本 そうそう。それを僕ら「下をくぐる」って言うんですけど。下をくぐるやつは、まああんま良くないっていうことで、そういうことはできるたけ、まあ僕らもそのやっぱり20年やってるんで、不義理したことがゼロとは言わないですけど、まあほぼゼロに近いっていうことで。まあ約束を守るっていうのは、これは当たり前のことを当たり前にやるだけで、ま、長くやればブランディングになるんだなっていうのはすごく思いましたね。

タケ その通り。それだけは守ってる。

山本 だって格好悪くないですか。ハハハ。

タケ 格好悪いですよ。

山本 めっちゃ格好悪くないですか。

タケ いい噂ってのは、いくのは遅いんですよ。悪い噂っていうのは速攻いきますからね。

山本 アッハッハッハ。

タケ 20年やってても1回悪いことしたら一気にいきますよ、多分。

山本 そうでしょう。

タケ うん、そうでしょう。だからそれだけ業界内ではもう信用されてると。

山本 いやなんかね、それがね信用をなくすことがもったいないってすごく思ったほうがいいですね、世の中の人はもっと。もっと思ったほうがいい。もっと思ったほうがいいですね。基本的には、その周囲の評価っていうのはやっぱり、そこは絶対守るっていうのは高いんで、ここだけはっていうのは、絶対約束を守ったほうがいい、いいと思いますね。あの。

タケ 逆に、社外にはそうだけども、社内はどうですか。職場のこだわりってのは。これだって社長はそういうつもりでやってても、買い付けに行く社員が不義理なんかすりゃ、やっぱり会社のイメージは悪くなりますよね。

山本 在庫処分の会社っていうのは、やっぱり人様が赤字を切って商品を売ってもらう所なんで、買うときも、仕入れるときも、売るときも頭を下げろっていうのが、今僕らの、うちの会社のやってることですね。だって人がね、だって1000円で買って売れへんから300円で、もう山本君売るわ、Shoichiさん売るわっていうやつを、300円で買ったるわってのはそれはおかしいでしょう。ハハハ。

タケ まさにそうだ。

山本 それはおまえ大丈夫かってなるじゃないですか。おまえ、で、やっぱそういう、そういうイメージなんですよね、在庫処分屋さんって。買ってあげるわってイメージなんですけど、いや買わせてくださいじゃないですかっていうのが僕のあれで。だって相手の気持ちになったらね、めっちゃ頑張って、これ売れるわと思って1000円で作ったものが、売れへんかったらむっちゃ残念やと思って。もうこれは在庫処分するしかない、泣きそうや、社員にもボーナス払われへんって思ってる人がいるかもしれないじゃないですか。

タケ いや、おっしゃる通りだわ。

山本 それを、買ったるわってどういうことやみたいな話じゃないですか。それこそ、それこそ良くないですよね。

タケ 達成感みたいのは、どの辺で出るんですか。

山本 達成感は、まあ社長なんでやっぱり売り上げと、やっぱり売買枚数と、あとはまあ、やっぱ結構ありがとう言われるんですよね。

タケ ああ、売ってくれて。

山本 ありがとうって言われるんですよ。だからありがとうの数とかは、結構僕、自分の中で、数えてるわけじゃないですけど測定値になりますね。満足値の。結構本当に言われるんですよ。それって心の底からのありがとうですよね、みたいなありがとうが来るんですよね。「ああほんま良かった、来年もよろしく」みたいな感じで言われるんですよね。それはむっちゃうれしいですね。

タケ 今日は一言です。信用をなくすことがもったいないと強く思ったほうがいい。誰にでも言えることだ。

目利きのプロは人の何を見るのか

山本 営業マンはやっぱり・・・。

タケ どの辺見ますか。

山本 ま、まず商品が好きなんかなあって見ますね。商品好きじゃなかったら難しいですね。営業マンって大変じゃないですか。

タケ 大変です。

山本 ただお客さんが「土曜がええねん」って言ったら、そら土曜行かなあかんって思えるためには、商品そのものに対する愛情がそもそもないと無理ですね。僕はもう在庫とか商品は好きなんで、多分土曜日の夜11時に「明日ちょっと倉庫空けたいねんけど、山本君来てや」って言われたら、行きまーすって感じなんですけど、そうじゃない人ってのは、え、みたいな。アホちゃいますかって感じじゃないじゃないですか。

タケ うー。社員の方入ってこられて、最終的にどんなとこを見て。

山本 自分でもあんまできてないんですけど、こちらが正論を言ったときに、ちゃんと、はい分かりましたって言えるかですね。やっぱり年が上にいけばいくほど、僕もそうですけどやっぱりこう、反論したくなるじゃないですか。だからそれって正論なのって言ったときに、やっぱ正論じゃないことが多くて。それに対して、はい、すいませんって言えるかっていうのが重要で「なんで新宿から渋谷に、君タクシー乗った?」みたいな言われたら、え、それはってなるじゃないですか。

タケ なります、なります。

山本 で、そういうときとかに、ぐちゃぐちゃ言わずに「すいません」って言うやつが偉いですね。

タケ 乗っちゃったんです。

山本 いやいや、だってもう、乗っちゃったんですが一番正しい答えやから、おまえは、やめろよみたいな感じで終わるじゃないですか。そこでぐちゃぐちゃ言って、いや取引先がどうのこうのどうのこうのとか言い出すと、あ、こいつはカスやなってなる。ハッハッハ。なるっす。こいつはカスやなって感じに僕の中でなって、非常になんか点数が落ちるって感じ。

タケ 点数が落ち。

山本 これはちなみに僕にもあって、僕もなんか社長やから思い付きで物言ったりして、部下から「山本さん、それ前言ってたことと違いますよ」って言われるんですよね。そんときに「ああそうでした、すみません」って僕言うんですけど、それが言われへんくなったらもう終わりやなって感じですね、僕は。

タケ うーん。

山本 もう単なる老害ですね。別にその、当たり前じゃないですか。だって正論を言ってるのに正論に対してうんって言えないってことは、なんか自分の中でわだかまりがあって、自分のやり方で仕事をしたい人なんでしょ。

タケ 会社にそぐわないってことです。ま、要らないでしょうね。

山本 だってその人のほうが効率いいんだったら、その人のやり方になっていくし、でもその人が「違いますよね」って言われて自分のやり方貫かれたら効率が悪いし、何より周りの社員が、あれ通るんやと思うんですね。

タケ わがままが通るんだと。

山本 そう。あれ通るんやと思うんですよ。んで従業員の人っていうのはめっちゃよく見てるなと思うんですけど、あ、山本さん、社長、あそこちょっと緩かったな、これは突いたろうって、多分無意識に思うんじゃないですかね。

タケ 従業員に物を伝える。そのときに心掛けてることってのはあるんですか。

山本 このビジネス、ま、僕やったら在庫処分なんですけど、この仕事でまず勝ちたいですっていうのを社長は強く伝えるんですね。

タケ 勝つってのはどういうことですか。

山本 それはもういろいろあります。僕やったら日本一の在庫屋になる。日本一の在庫屋はなんですかっていったら、売り上げこれぐらいいくっていうのがあるんですね。絶対数字に落とさないといけないんですけど。僕は勝ちたい、勝つとはこういうことだ、だからあなたにはこの仕事をこのレベルまでやってほしいっていうのを、目見て直球で伝えるっすかね。

タケ うーん。これから先なんですけど、日本にはとてつもない経営者の方もいます。目標は何ですか。

山本 ま、日本一の在庫屋になって、日本中の在庫を買い尽くして、毎日メーカーの人に「山本君ありがとう」って言われたいですね。ハッハ。

タケ うーん。

山本 これ、んでその在庫をまあきれいに売って、皆さんから感謝されるような会社になりたいなと思って、日々やってます。

タケ 今の売上高が。

山本 11億です。

タケ どのぐらいまでしますか。

山本 えー。でもそんなに在庫って無いので、多分20~30億までいったら、まあ。

タケ 日本の在庫は。

山本 だいぶ買わしてもらってんなって感覚がありますね。

タケ 楽しみですね。

山本 そこは多分いくと思いますね。

タケ 今週のマスターズインタビュー、そうなんです。山本昌一社長の株式会社Shoichiでしたけども、1週間聞いてもらいました。シンプルですね。


リーダーズオンラインにも当インタビューが掲載されてます。
1部
2部

 


【著者紹介】 山本昌一山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会

大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。

山本昌一プロフィール>>

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