株式会社shoichi

2021/5/29 週刊ダイヤモンドで紹介されました

2021年6月04日 2:29 PM

週刊ダイヤモンド 2021.5.29-1
週刊ダイヤモンド 2021.5.29-2

月100万着の服が流れ込むアパレル界の「バッタ屋2.0」

「1万着を買い取った時に『おまえしかおらん』と言われた。そういうのが一番うれしいね」
そう話すと、鋭い眼光が一瞬緩んだ。彼はshoichiの山本昌一代表だ。同社は在庫処分業、いわゆる”バッタ屋”である。

バッタ屋とは、正規の流通ルート以外で仕入れた商品安売りする業者を指す。簡単に説明すると、アパレル企業などで売れ残った在庫を安価に仕入れ、転売して利鞘を稼ぐビジネスだ。
コロナ禍で多くのアパレル企業が苦境にあえぎ、在庫が急増。これを追い風にバッタ屋が勢力を急拡大させている。

shoichiの場合、在庫の買い取り額は店頭価格の1割程度。そして20~30%ほどのマージンを乗せて取引先に販売するという。販売先はさまざまで、場合によってはベトナムやマレーシア、インドなど海外に売ることもあるという。

2005年の創業以来、他のバッタ屋が撤退する中で同社の存在感は格段に増し、業界トップにのし上がった。同社に流れてくる在庫品は月100万着に達し、今では売上高は20億円を超えるまでに成長した。

段ボール箱を開けずに査定
買い取りの速さで急成長

追い風になったのは、英バーバリーが40億円分を超える売れ残りを焼却処分した18年の事件だ。これが世界的に非難され、アパレルの過剰在庫の問題がクローズアップされた。

国内アパレルも在庫の焼却処分を避けるようになった。そして在庫処分が経営課題に浮上した。

かつては売れ残った商品を、海外に衣類ごみとして送っていたこともあった。しかし衣類ごみの受け入れを禁止する国が急増。在庫はリサイクルに回すか、バッタ屋に引き取ってもらうしかなくなった。

shoichiが買い取るのは、今やラグジュアリーブランドから工場のB品か(傷のある不良品)やキャンセル品(アパレルが納品をキャンセルした商品)まで多岐にわたる。さらには衣類だけでなく化粧品や食品の買い取りにも手を広げ、取引先は数千社に上る。今までのバッタ屋の枠を超えた、まさに「バッタ屋2.0」である。

躍進の武器の一つは、買い取りのスピードの速さだ。

値付けは「在庫のストーリー」で決めると山本氏は語る。shoichiは箱に入ったままの商品でも、査定して買い取る。

例えば「担当者がいなくなった」と持ち込まれた在庫を買い取る際はこう考えるという。持ち込みの経緯から、長期的に売られているブランドの商品ではないだろうと推測する。そして、担当者はどんな人だったのか、どこで売ろうとしていたのか、最初何枚くらい売れたのか、春夏物か秋冬物かなどと聞くそうだ。こうしたやりとりと残っている書類を見れば、箱を開けなくてもだいたいどんな商品だったかは分かるという。「それで『1枚200円でどうですか』と勘で提示する。向こうも面倒なのか、『じゃあそれで』と決まる」(山本氏)

服の買い取りで重要なのは、ブランド名やメーカーではなく、色や売る時期だ。ブランド名が付いた商品は、かえって転売先の販路が狭まる。

いっぺんに2万枚の在庫が持ち込まれても、いちいち段ボール箱を開けず、正確な枚数を数えることもない。商品の状態が悪いならばそもそも数が合わない可能性が高いので、それを考慮した上で買い取り額を査定すればいいだけだからだ。

どこにも行けなくなった服に行き場を作るーー。 アパレルにとって、捨てられなくなった服を買い取るバッタ屋2.0は救世主のようなものなのかもしれない。

今後、服の廃棄が減る可能性はあるか。記者のこんな質問に対し、山本氏はこう断じた。
「消費者はそんなことを求めていない。いっぱい作らないと安くならないし品質も安定しない。そういう仕組みなのだから、廃棄も減るわけがない。何も変わらない 」

週刊ダイヤモンド 2021/05/29掲載


【著者紹介】 山本昌一山本昌一
株式会社Shoichi代表取締役

大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。

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