【ヴァンクリーフ】彼氏に確実に買ってもらう方法 資産性 ヴァンクリーフが2年間で3度の値上げ
2022年11月12日 11:49 AM
(株)shoichi山本が、ヴァンクリーフ&アーペルの資産性、パートナーに買って貰う方法を、ブランドビジネスの仕組みを絡めて解説。
他サイトはヴァンクリーフのブランドストーリーや魅力などについて語ってますが、一味違った角度から魅力を語ります。
知的好奇心に溢れ、世界の仕組みを知りたい方は、ぜひ読んでください。
このブログの結論は下記。
「ヴァンクリーフは1秒でも早く、高いモデルを買うべき。ハリーウィンストン、カルティエ、ブルガリ、ショーメ、などのお店は行かなくていい。時間の無駄。」
情報ソース
・海外本社、インポートブランドブランドビジネスを行っている方
・商社、日本輸入代理店のビジネスをしてる方
・高級USED ブランド品を扱ってる方
・生産工場
全て実際に話を聞いて書いています。
本ブログの対象
・パートナーにヴァンクリーフを買ってもらいたい方。
・パートナーにヴァンクリーフをおねだりするのではなく、ヴァンクリーフの価値を理解した上で買ってもらう方法を知りたい方
・パートナーにヴァンクリーフをねだられているが、ヴァンクリーフなんてブランド聞いたこともない方。(男性には結構います。)
・ヴァンクリーフの値打ちを論理的に解説してるブログがなくて困っている方。
・ヴァンクリーフを安く買いたい方
・ヴァンクリーフの資産性を数値で確認したい方
本ブログの非対象者
・自分の稼ぎで、気分のままに好きな作品が買える方
ヴァンクリーフ プライスアップの履歴
2021年以前は2-3年に一回 5%程度の値上げ。(ヴァンクリーフ スタッフ談)
2021年5月から考えると1年半で、132%のアップとなります。(複利なので)
複利がよく分からない方は、とにかく1年半で1.3倍になったと思ってください。
2021年5月 約5%
2021年8月 約6%
2022年5月 約10%
2022年10月 約8%
ではなぜこのような値上げになったのでしょうか。
この値上げは維持されるのか?
それをこれから紐解いていきましょう。
なお、本ブログ内では、「商品」と呼ばずに「作品」と呼んでいます。
ヴァンクリーフの接客では、販売物を商品ではなく「作品」ということが指導されております。
それに敬意を表し、私もこのようにしたいと思います。
ブランドが値上げをする理由
ブランドが値上げをする理由は4つあります。詳しく解説します。
1.ブランド戦略
企業は常に成長して行かなければなりません。
去年よりも今年、今年よりも来年、株主のためにより多くの利益を残さなければなりません。
そのための手法は二つ
1.同じ作品の単価を上げる
2.数量をたくさん売る
ヴァンクリーフもリシュモングループと言うグループの傘下になります。
持株会社からは常に利益を求められますので、このルールからは避けられません
リシュモンについて
通常の商売であれば、もっと出店してもっとたくさん売ればいいとなるのですが、高級ブランドは違います。
ブランド戦略としてよく取られる手法の一つが
商品単価を上げるという手法です。
ヴァンクリーフでは、2021年以前、定期的 2.3年に1度、5パーセントほど値段が上げられています。
私の見立てですが、この5パーセントのうち、3%ぐらいはブランド戦略という理由で、あげていると思います。
残りの2パーセントは、後述する原価高騰の理由です。
1年に1%程度 値段を上げていくように という指標をフランス本国からもらっていてもおかしくはなく、
日本のヴァンクリーフはフランス本国の子会社ですので、基本的に、営業方針は本国の指示に従います。
2.原価高騰
値上げの理由の二つ目は原価の高騰です。
工場の原価で、最も大きなものは人件費。この人件費が上がれば、原価が上がりますので、
同じ利益率を守るためには、作品の販売金額をその分上げる必要があります。
また、工場の増設も人件費の次に大きな投資です。
ヴァンクリーフの作品は全て海外で生産されていますし、最低賃金はどの国も上がり続けてます。
人件費が上がっていくので、「ヴァンクリーフの販売金額は上がり続ける」ということになります。
同じ理由で言うと、インフレ率もあります。(説明は省きます)
上記、非常に重要なんで覚えといてください。
重要なことなのでもう一度言います
「ヴァンクリーフの販売金額は上がり続ける」
3.生産数低下
通常の商売では、生産数低下は、値上げの原因となり得ます。野菜の値段などは顕著ですよね。
生産数が低下すれば、より少ない商品数で前年と同じ利益を出さなければいけませんので、
値上げを行わないといけないとなります。
ただ、ブランド側が「生産数が下がってしまった」という理由で、野菜やコメのように値上げを行うことはありません。
商品に対する生産数の保証というのは、どちらかというと企業責任ですので、(供給責任というやつです)
商品の生産数が少なくなったからといって、値上げすることは少なく。
展開国、展開店舗の減少、不人気商品の生産を終了しその生産力を他に当てる、などで調整すると思います。
また、他のブランドの目もあると思います。
皆さんがもし、複数の人気ブランドを擁した、ブランドカンパニーの社長だったとします。
配下にエルメス、ルイヴィトン、フェンディがあったとします。
そのうち、ルイヴィトンの生産担当責任者が、
「社長すいません。工場が雷で1年間使えなくなったんですけど、生産力が低下したので、今のカバンの値段20%上げていいですか。」
っていわれたらどうしますか。
貴方が社長なら、「アホか! そんなかっこ悪いことできるわけないやろ!!」っていうでしょう。
もし値段を上げてしまうと、同じ子会社で、横並びのエルメスとフェンディは怒りますし、
ルイヴィトン自体もそういうこと言うと恥ずかしい。
カバン屋さんの矜持から反しているだろう、となります。
値段は変えずに、工場が復旧するまで、値段はそのままで今年は何とかやっていこう、となるのが普通です。
4.世界基準での価格統制
今回の値上げの理由はこれが一番大きいと思います。
では詳しく書いていきましょう。横に計算機を用意してください。
(数字が苦手な方は、「■どのデザインを買うか。」まで飛ばしてください。)
■ルール1 「ヴァンクリーフは世界中で同じ価格で売りたい」
今回の値上げの理由はこれです。
詳しく書いていきますので、横に計算機を用意してください。
ヴァンクリーフは世界的な企業です。
また作品の資産性が高いことから、できるだけ世界中で同じ価格で販売されることが会社の方向性となっています。
なぜかと言うと、作品の資産性が高いということは、「安い国で買うほうがお得」となるからです。
資産性が高いものは、世界中のどこかで安い国があれば、お客さんの方が移動して買いに行く。
ルール1「ヴァンクリーフは世界中で同じ価格で売りたい」
■ 為替が円安に
為替が大きく変わるとき、ルール1を維持するためにはどうすればいいのでしょうか。
例
1万円の商品 1ユーロ100円 の場合
日本価格1万円 = ヨーロッパ価格 100ユーロ
↓
上記の商品が為替が変わった場合
1ユーロ150円 の場合、ルール1を実現するには、2つの方法があります。
A,日本価格1万円 = ヨーロッパ価格 66ユーロ
ヨーロッパ価格を値下げして、ヨーロッパと日本の作品の価格を一緒にする。
B,日本価格1.5万円 = ヨーロッパ価格 100ユーロ
日本価格を値上げして、ヨーロッパと日本の作品の価格を一緒にする。
A,B、どちらを取るのか。
あなたが社長ならどうしますか。
ここでルール2が適用されます。
■ ルール2「ヴァンクリーフはユーロで考える」
どのような会社でも決めなければいけないルールがあります。
それは、自分の会社の売上を利益を表す際にどの通貨をベースにするかということです
https://en.wikipedia.org/wiki/Richemont
ヴァンクリーフはもちろん、ヨーロッパのリシュモングループの傘下ですのでユーロベースでの表記方式となります。
ユーロで、会社の売上と利益を表すことが社内ルールになる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple
参考ですが Apple はアメリカの企業ですので当然ドルベースとなります。
ルール2「ヴァンクリーフはユーロで考える」
ルール1「ヴァンクリーフは世界中で同じ価格で売りたい」
このルールを二つを実現させるために、必要な手段をとる。
ヴァンクリーフ(リシュモン)は、ユーロベースの決算をしているし、ヨーロッパが本国。
ヨーロッパでも売れているので、日本に合わせて、ヨーロッパ側が価格を値下げするという選択肢はない。
であれば、ユーロベースの売上と利益を守り、
2つのルールを実現させるために、日本価格を値上げするとなる。
作品単価が上がった31%のうち、少なくとも20%はこれが原因です。
■ 為替が円高に大きく変わる
では、逆に、円安が円高になった場合はどうなるか。
当然、反対の事が起こる。
1ユーロ150円 の場合
現在の価格を、下記とします。
日本価格1.5万円 = ヨーロッパ価格 100ユーロ
1ユーロ150→120円 の場合
A,日本価格1.5万円 = ヨーロッパ価格 120ユーロ
ヨーロッパ価格を値上げする
B,日本価格1.2万円 = ヨーロッパ価格 100ユーロ
日本価格を値下げする
お分かりだと思いますが、ヨーロッパ価格が全てのベースになるので、
ヨーロッパから見たら、日本のヴァンクリーフは高すぎる
日本から見たらヨーロッパのヴァンクリーフは安すぎる
となります。
1ユーロ120円まで戻った場合、
この場合は B の方法で、ルール1を実現しようという方法になります
ヴァンクリーフは1万5000円から12000円に必ず下がります。
日本から見たらヨーロッパのヴァンクリーフは安すぎる
となった場合どうなるのでしょうか。
日本人の動きとしては、ヨーロッパに行ってヴァンクリーフを買う。
もしくは、BUYMA を通じてヨーロッパからヴァンクリーフを買った方が安いとなる。
並行輸入と言う方法だが、ブランドはそもそも並行輸入に対してメリットを感じない。
健康的なブランドビジネスというものは、その国ごとに、適正な利益が出ていることが理想である。
並行輸入により、ユーザーの買う場所に流され、国ごとの利益が左右されることは健康的ではない。
日本人が上記の動きをとると、日本の直営店舗のヴァンクリーフは売れなくなる。
そうすると、日本のヴァンクリーフの赤字を他の国が埋めなければいけないとなる。
この場合、為替が円高になってるので、ユーロベースでの赤字幅も大きくなる。
同じ1億円の赤字でも
1ユーロ150円の時は、66万ユーロで、本国からすると大したことない赤字だとなるが
1ユーロ100円の時は、100万ユーロなので、本国からしても大きな赤字で痛い
だから、円高になった場合、絶対にヴァンクリーフの値段は下がる。
■具体的にはどれぐらい下がるのか
では、皆さんが聞きたいことは「どれくらい値段が下がるのか」である。
生産数の低下は、作品の単価に関係ないという結論になっている
もし120円になった場合。
私の予想では10%値下げを行うと思う。
しかも様子を見ながら段階的に落としていく。
ここで、あれ?思った人もいるはずだ。
私はここで「現在のヴァンクリーフは、10%高い」という結論を出したが、
私が初めに書いた最終的な結論は
「ヴァンクリーフは1秒でも早く、高いモデルを買うべき。ハリーウィンストン、カルティエ、ブルガリ、ショーメ、などのお店は行かなくていい。時間の無駄。」 である。
ヴァンクリーフは1秒でも早く、高いモデルを買うべき理由
その理由を書いていこうと思う。
ルール1以外に、上げた値段を下げるということは高級ブランドは行わない。(行うときはルール1で世界を調整する時のみ)
しかも現在は、値段を上げても国内向けにヴァンクリーフが売れまくっているという状況だ。(もしかしたら日本国内でヴァンクリーフを買って、eBay で売りまくってる奴がいるかもしれないが。)
通常の考えを持った経営者であれば、上がり幅(131%)よりも、値下げは少なくていいだろうと考える。
現時点の2022年10月現在では、旅行者の入ってくる数もどうなるかわからない。
値上げをして売れてる状況。
在庫も数えるほどしかない。
どうせ年間1%ベースでは値段は上げ続けないといけない。
であれば、ルール1のために10%下げなければいけない、という判断ががあったとしても、
私がこの会社の経営者なら、本国に対して、
「在庫もない。買って頂いてるのはお得意様ばっかりで外国人はいない。同じお客様が転売目的に同じ品番ばかり買っているわけでもない。だから値下げしなくていい。」というプレゼンを行うと思う。
結果的に、本国からは「値下げは段階的でいい。現場の判断に任せる。後回しでもいい。」という判断になるだろう。
それがユーロベースでの本国の利益を最大化する方法だからである。
つまり、ルール1による値下げは必ず行われるが、それがいつ行われるか分からない。
また値下げが行われたとしても、どうせ5年ぐらい待てばまた値上げされる。
それなら、資産性だけを考えて1-2年後にそういう作品を手に入れるよりも、
その作品を早めに買って5年10年つけ続ける方がコスパがいいという判断になる。
また、若い自分からそういう作品を身につけるほうが、自分にとってもいいだろう。
29歳でこの作品を持つのと、39歳でこの作品を持つのでは、周囲の目も、コーディネートの幅も全然変わってくる。
また、そう思える人がヴァンクリーフの顧客だろうと私は思うからである。
どのデザインを買うか。
この項目は、買う商品が決まってる方は読まなくていい。
最初に書いた
・パートナーにヴァンクリーフを買ってもらう方法を知りたい方
・パートナーにヴァンクリーフをねだられているが、ヴァンクリーフの値打ちを論理的に解説してるブログがなくて困っている方。
こういった「ヴァンクリーフの魅力を知らないパートナー」に読んで欲しい項目となります。
どの商品を選ぶか。
A・好み
B・資産性
C・ランク
3つが、購入の決定要素になる。
好き嫌いに関しては、本当に自分の気持ちに沿って選んで頂きたいと思うが、
2位まで書いたが、アルハンブラとフリヴォルの資産性は、100光年ぐらいの開きがある。
ので、アルハンブラ一択でいい。
次にランクだが、これは素材によって変わっている
プレゼントされる人と長期的に関係を作るのであれば、
買える作品の中で、一番高いものを買った方がいい。
何故か。
高いランクの作品を買ったら、安い作品はつけなくなるからだ。
シェル
↓
ゴールド
↓
プラチナ
↓
ダイヤ
プラチナを買ったらゴールドはつけなくなる。
ダイヤを買ったらプラチナはつけなくなる。
買ってもらう本人はこう言うだろう
「色が違うから、合わせるコーデが違う」
それは、全くもって嘘である。
私が身を持って体験しているし、周囲の人間全てが同じ事言ってるから間違いない。
もう一度言う。
「色が違うから、合わせるコーデが違うから、いろんな素材を買いたい。」
それは全くもって嘘である。
ではどうなるかと言うと、非常に論理的で
ゴールドを買う
↓
ゴールドに似合う服装になる
↓
プラチナ買う
↓
プラチナの方がより可愛くてドヤれるから、プラチナを買ったらゴールドはつけなくなる。
↓
プラチナに似合う服装になるから、ゴールドはつけなくなる。
要は、買う時は「買い揃えたい」と思うが、
実際買ってみると、一番ハイエンドなものを身につけたいからそれに服装を合わせるとなる
「色が違うから、合わせるコーデが違う」
は全くもって嘘である。
その嘘を見越した上で、その嘘が可愛いと思えるのであればいいと思う。
だから、「自分のステップに合わせて順番ずつ買っていく」というのは、
一番論理的に見えて、その実、
プレゼントする側は一番効率が悪い、最もコスパと頭の悪いやり方である
ゴールドネックレスとゴールドイヤリングを、買う予算があるんだったらダイヤのネックレスを一つ買った方がいい
間違いなくそのゴールドの作品はダイヤを買ったらつけなくなる。
ダメ押しに、使用回数でも解説する
ゴールドのネックレスをつける日が月に10回あるとしよう。
ダイヤを買ったあとは、必ず、
ダイヤ 8回
ゴールド 2回
となる。
ダイヤはゴールドの4倍もしないので、割り算すると結果的にダイヤを買った方が、満足度が高いとなる。
次にプレゼントする側が考えなければいけないのは、作品の種類である。
ネックレスを買ったらイヤリングが欲しいということになる。どれぐらいなるかと言うと、1兆%、「耳が寂しい」とか言い出して、この話題になる。
まるで、ネックレスしか買ってないことが、悪者のように捉えられてしまう。オーマイガー。
それも見越して、考えておいた方がいい
ランクが上のネックレスに、ランクが下のイヤリングは似合わないし、
「イヤリングは妥協したんだな」ということは分かるから絶対に買うべきではない。
ネックレスがダイヤで、イヤリングがゴールド。
360度どこから見ても、まさしく妥協の塊である。妥協マンである。
妥協マンに限って、ダイヤを買って、ゴールドのイヤリングを買ってからから3年ぐらいしたら、
必ず、1兆%、「やっぱりイヤリングも、ダイヤが欲しい。」と言い出す。
ヴァンクリーフを買うのであれば妥協するべきではないし、
それなら全部ゴールドで揃えた方がいい。
ちなみに、シェル(貝)だが、これだけは唯一劣化する。
劣化すると言っても、20年使って輝きが少し減るとか言うレベルだが、
それでも全く劣化するしないでは、天と地との差はある。
次の世代に繋ぐのも一世代が限度となるだろう。
では、シェルが不必要かとうと、そうでもない。
シェルは入門編だし、これはこれで可愛いからだ。
値段的にも、子供にあげるということもできる。
だから、シェル素材を買うときは、資産性を頭から外した方がいい。
種類 ジャンルの決定で考慮すべきこととは?
種類 ジャンルの決定
(ネックレス、イヤリング、リング、ウォッチ、その他、、、)
次にプレゼントする側が考えなければいけないのは、作品の種類である。
同じランクで買い揃えるつもりで、1つ目を決めなければならない。
何故か。
先ほども言ったように
ネックレスを買ったらイヤリングが欲しいということになるからだ。
どれぐらいなるかと言うと、
ネックレスを買った日から1か月以内に、1000000%、
「ネックレスが素晴らしすぎて、耳が寂しい」と言い出して、イヤリングを買おうという話題になる。
笑い事ではなくて、本当の話なのだ。
ここでイヤリングを買わないと「わかってない男」判定を喰らい、ネックレスを買ったという過日の成果は帳消しにされる。
詰みである。
それも見越して、合計の予算を考えておいた方がいい
ランクが上のネックレスに、ランクが下のイヤリングは似合わないし、
「イヤリングは妥協したんだな」ということは分かるから絶対に買うべきではない。
私の友人は、ダイヤのネックレスを買ったら、次のイヤリングもダイヤで買おうと決めた。
その代わりに10年後に買おう。それまで我慢してくれと決めた。これは正解である。
その間は、誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントは一切行わないという約束も取り付けた。
それでもいいと約束できたので、プレゼントする側も踏み切って、一番上のクラス、ダイヤのネックレスを購入した。
20年全体でみると、一番納得のいくお買い物になっただろう。
10年間誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを買わないなんてありえない、という方もいらっしゃるだろうが、
そうなると結局、予算が足らないから、ダイヤのネックレスは買えても、ダイヤのイヤリングは手に入らない。
ゴールドのイヤリングになり、新たなるちぐはぐ妥協マンが生まれることになる。
おすすめしない 種類 ジャンル
これを書くとヴァンクリーフの人に怒られるかもしれないが、
資産性が低い、一番は結婚指輪だ。
高級USED ブランド品を扱ってる方に聞いた。
指輪はサイズがあるので単価は下がってしまう。
結婚指環だとイニシャルも入ってしまう。
他人の結婚指環は縁起が悪いっていうのもある。
ただ、ヴァンクリーフの結婚指輪に憧れている方に、「資産性が無いからナシね」というのもカッコ悪い。
結婚指環をそもそも資産性で考えるのかどうか。結婚指輪のために結婚するのではない。あくまで結婚の思い出を強めるための結婚指輪なのだ。結婚が主役であって、指輪は脇役に過ぎない。
結婚指輪は一生身につけて、最後は自分の墓に入れてもらうものじゃないか。
もしくは名前を打ち替えて、孫にプレゼントするものじゃないか。
なのでこれに関しては、資産性を全く考えずに、買うべきである。
また、どうしても資産性にこだわる方は、結婚指環ではなく結婚ネックレスにするという方法もある。
ヴァンクリーフ 素材の値打ちとの乖離は
よくある話で「ヴァンクリーフのどのブランドのアクセサリーを買うのであれば、同じ値段でできるだけ大きいダイヤを買ったほうが値打ちがある」という人がいます。
確かに、神戸、横浜、東京卸センターなどでやってるジュエリーの卸即売会などにいけば、ヴァンクリーフに支払う金額よりも格段に安く、同じクオリティのダイヤが手に入る。
では、そちらの方が資産性があるかというとそうではない。
まず、石は転売価格が非常に低い。USED リサイクルを扱ってる人から聞いても、とても買い叩かれています。格好の的です。リサイクル業者さんの養分になりに行ってます。
それはなぜかと言うとこちらに、作品に対する価格付けの根拠、知識が全くないからです。
例えば卸即売会で買った100万円のダイヤの指輪。これをリサイクル屋さんに持って行った時にあなたは何て言いますか。
「卸で100万円で買ったから、80万円で買ってくれ。」と言うと思います。
その時にリサイクル屋さんに反論されたらどうしますか。
「これは卸会場で買われてたかもしれませんが、店舗投資で卸価格で購入されたのではないので実際よりも高い価値で買われています」
「鑑定書があるかもしれませんがダイヤとしての価値は最高級でありません。低いです。」
こう言われた時に、知識がない我々は反論する術を持ちません。
ところがヴァンクリーフの作品だと、販売価格はすぐにわかります。
また同じ作品をメルカリ楽天で販売してるのをすぐにチェックできます。そこからだいたいリサイクル屋さんの買い取り価格は計算できます。
逆に、ヴァンクリーフよりお得な買い物だと言って、卸会場や、街の宝石屋さんで、同じ金額でもっと大きなダイヤを買った方はどうでしょうか。
何も拠り所がないまま、リサイクル屋さんに言われた値段を突きつけられてゲームオーバーです。
しかも、同じ金額を出したにもかからず、ヴァンクリーフの方が周囲にうらやましがられます。
かくして、この人は思うのです。「やっぱりヴァンクリーフを買っておいた方が良かった。自分はバカだった。」と。
ヴァンクリーフのお店に行こう!
・接客を楽しめ
私の友人たちにも多いのですが、「接客」が嫌いな人が大変多いです。
私は、接客大好きで、エンポリオアルマーニでも、ヨドバシカメラでも、フレンチレストランでも、スタッフの方とかなり会話をします。
当然スタッフ側も接客が嫌いな方もいるのですが、作品が専門性を帯びるほど、作品が高額になるほど、接客が好きでうまいスタッフがいると感じます。
人間はメリットとデメリットの生き物です。接客を受けることがデメリットと感じてるから、「買わされる」と感じているから接客を受けたくないのです。
よく、「一人でゆっくり選びたいから接客を受けない」という人がいますが、接客以外にその作品に対する情報を得る方法はありません。
作品に精通したスタッフが前にいるのに、スマホでポチポチやるのでしょうか。
接客を受けて買わされる、と思うから接客を受けさせたくないのであって、「お買い得」な買い物をするために作品価値を正確に確かめ、
我々ユーザーが知らない作品価値を教えていただくことによって、感じる作品価値を向上させ、結果的に「お買い得」にする。それは接客の醍醐味であり、本質だと思います。
例えばヴァンクリーフやアルマーニでは、ユニクロのように、全ての作品が店頭に並んでわけではありません。
服を何個か試着した後に、どうしてもここに似合う服がない、というと、店の奥から新しい作品が出てきたりすることもあります。
想像してみてください。
それはとても嬉しい体験です。
作品決定へ
納得行くまで、何度も商談に行こう。
そのために接客を楽しもう。心から買う気がなかったら自由に断ろう。
スタッフは接客や商談の後、購入を断っても、それが本気の検討であれば、むしろ喜ぶ方が多いです。
なぜか。
お店で販売する作品の単価が上がれば上がるほど、スタッフは定期的に作品を買って頂けるお客様を求めます。
例えば海外の方、インバウンドで来て、免税で作品を買って帰る。
このお客様が再度来店される可能性は非常に低いので、スタッフにとってはあまりいいお客さんとは認定されません。
スタッフが求めてるのは、ヴァンクリーフのブランドを愛し、長期的に何度も作品を購入していくお客様であり、このインバウンドのお客様がそういったお客様でないことは確かです。
ですので、自分が良い顧客であることに自信を持ちましょう。
その自信があれば接客や商談も楽しく、あなたに対して良い情報を与えてくれる場になるはずです。
1円でも安く、ヴァンクリーフを買いたい方へ 様々な購入方法を解説
海外に行って安く買う方法、海外居住者として免税してもらう方法は置いといて、
国内で、ヴァンクリーフを最も安く買う方法を書く。
私はこのブログは更新しないと思うので(2022/10)、これに関しては他のブログを参考にしたほうがいい。
なお、国内ではヴァンクリーフのセール、館のキャンペーン、外商などでの値引きは一切ないです。
・沖縄 ヴァンクリーフアーペル レート 85.5%
沖縄のDFS内店舗が一番安いです。
https://goo.gl/maps/m7XTE218qcSgqnLZA
ここで、5%程度ポイントがつくクレジットカードで買えば、消費税免税の10%と合わせて
100*09.*0.95=0.855
つまり85.5%での購入となります。
もちろんデメリットもあり。
非常に作品の品揃えが悪く、予約もできません。
だから朝電話して作品があったらその日のうちに買いに行くという形になります。
この買い方では買い物の楽しみもできませんし、顧客としても認定されません。
だからヴァンクリーフの醍醐味である、パーティーなどに呼んでもらうと言ったことが全く行われません。
男性の方が定期的にチェックして、100万円程度の作品を、15万円安くするために、飛行機で飛んで海に行くと言った形でしたらいいと思いますが、そうじゃなかったら
ブランドの持つエレガントさとこの買い方は釣り合いが取れないと思います。
私的には、必死に沖縄に新品を買いに行くよりは、中古で安いやつが出るのを待った方がマシです。
・直営店舗、百貨店内の店舗 レート92.3%
今更説明しなくてもいいかと思いますが、直営店舗のように見えて、近隣の百貨店が管轄している店舗もあります。
クレジットカードのキャンペーンだと5%程度が限界
なので金券(主に商品券)を安く調達して買うとなります
・商品券の積立で買う
https://www.depart.or.jp/tomonokai/
直球勝負で行くと、速度は遅いが、友の会が一番レートが安いと思います
百貨店以外にも店舗ありますが、ブランドのパワーが強いので、外商でも値引きは聞いたことありません。
もしあったとしても単なる都市伝説か、一般のお金持ちですら届くレベルではない話だと思います。
・中古を買う
新品という枠を外すと、中古が一番安い購入方法となります。
しかしそれでも、安くなったとしても新品同様の作品で、30%程度のディスカウントでしょう。
それであれば沖縄に行って買ったほうが、お買い物体験という意味を合わせると、そちらの方が個人的にはいいと思います。
バイマで買っても、10%の関税はかかりますので、
めちゃくちゃ安くなるかって言うと、そうでもありません。
むしろ、バイマや沖縄で買われる方は、後述するヴァンクリーフとの「体験」に重きを置けない人なのだと思います。
顧客になりたいか、なりたくないか
顧客とは、ヴァンクリーフ社から顧客として、リストアップされたいかどうか。
ということになります。
ある程度の高額なもの買ってみたらわかると思うのですが、下記のようなサービスが行われることがあります。
・担当が着く
・新作発表会、販売会、に呼んでいただける
・ときどきプレゼントがいただける。(フレンチレストランチケットや、お誕生日プレゼントなど)
ブランドは絶対に意味のない事をしません
彼らは、こういう行動を通じ、ブランドを愛している方にメッセージを発信しています
フレンチレストランでのチケットや、お誕生日プレゼントからは、
メモリアルな時に、ヴァンクリーフをぜひ身につけていただきたい
というメッセージも感じられますし
新作発表会、販売会、なども、パーティを感じさせるイベントも、
ヴァンクリーフを愛するファンを楽しませようとするブランドのスタンスを感じます。
こういった「体験」は、作品だけでなく、体験を通じたブランドとの会話であり、
アウトレットでとにかく安く買いたい
中古でいいから安く買いたい
という方とは一線を画します。
Instagramで自慢したい、という気持ちをお持ちの方もいらっしゃると思います。
私は男ですが、これに肯定的で、どうせ購入するなら自慢したいという気持ちがあるのは分かります。
それを考えると、バイマやアウトレットで安く買うよりは、
できるだけ高いものを購入し、シェルなど、カジュアルな作品も買い続け、
新作発表会のインビテーションを頂き、
イベントには必ずお気に入りのヴァンクリーフを付け
ブランドとの会話を楽しんでる様子をあげる方が、安く買うよりもバリューがあると思うのです。
ヴァンクリーフも、付けていく場所がある方が、輝きます。
ただ、お金を払ってる以上、付き合い方はユーザーの方が決めていいとも思います。
プレゼントをする側でしたら、こういったイベントがお嫌いな方もいるでしょう。
長々と書きましたが、ここまで考えてバイマや、アウトレットで買うかどうかを決められた方がいいと思います。
パートナーへのおねだりの方法
ここまで読破された方なら、パートナーにおねだりする方法を最低でも3種類以上持ってるはずです。
その方法を全部ぶつけてみましょう。それで買ってくれなかった場合は、本当に予算がないか、論理的思考が出来ない方なのです。
予算がない場合は、その方の仕事を支え、買って頂ける業績になるように共に頑張りましょう。
論理的思考が出来なかったらば、そこに三行半を突きつけて、さよならしましょう。
説明が面倒くさかったら、このブログを見せていただいてもいいです。
結論
・ヴァンクリーフは1秒でも早く、高いモデルを買うべき。
ハリーウィンストン、カルティエ、ブルガリ、ショーメ、などのお店は行かなくていい。時間の無駄である!
・ヴァンクリーフに国内では値引きはない。探すだけ時間の無駄。
【著者紹介】 山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。
山本昌一プロフィール>>