OEMメーカーの在庫処分事例~1コインTシャツ【35000点】
2019年4月15日 6:49 PM
OEMメーカーからの在庫処分事例をご紹介します。
今回は、商品の納品前に取引先が倒産してしまったケースです。
商品納品前に取引先が倒産
某ネットショップからの依頼で、1コイン販売用のTシャツを大量発注されました。
35000点の生産依頼を受け、1コイン(販売価格500円)の商品です。
販売価格が低いため、仕入れ単価を抑えることが必要です。
取引先との打ち合わせで、生産価格の安い海外生産で受注していました。
バングラデシュの工場でTシャツを生産後、日本に向けて出荷しました。
ですが、出荷後にネットショップの閉鎖の連絡が入りました。
OEMの仕組み
基本的にOEM生産では、納品していなければ発注元に支払い義務が発生しない仕組みです。
尚且、出荷後は生産工場への返品もできません。
出荷前ならキャンセルで商品の受け取りの拒否が可能ですが、今回は出荷後のキャンセルになってしまうので、商品をOEMメーカーで受け取るしかありません。
この場合は、OEMメーカーが海外工場へ商品の生産代金を支払うことになります。
物流倉庫が無い⁉
また、今回ご依頼いただいたOEMメーカーでは、物流倉庫を持っていなかったため、商品の保管先がありません。
海外工場に生産を発注した場合は、商品が日本に届くまでに日本国内の納品先を決めて、商品の受け取りをしなければいけません。
ですが、OEMメーカーでは客先渡しの契約が多く、商品を一時預かりする物流倉庫を保有していないことがほとんどです。
物流倉庫を契約するとかなりのコストがかかるためです。
こういった場合、商品の行き場が無いので、早く納品先を確保しなければいけません。
新たに販売先を確保できればいいのですが、OEMメーカーは基本的に受注生産なので、販売先が倒産したからと言って、別の販売先をすぐに見つけることは困難です。
商品の納品先の確保と在庫処分の依頼をいただきました。
今回の取引内容
パッキングリストがあり、商品のサイズバランス・カラーバランスが良いことが確認できました。
そのため、シンプルなTシャツでしたが、予想よりも高価買取が可能でした。
見積ですぐにOKを頂けたので、弊社倉庫へ商品を納入していただきました。
商品:Tシャツ
数量:35000点
単価:180円
商品リストがあれば、見積の回答も早くなります。
お急ぎの場合は、その旨をお申し付けください。
【著者紹介】 山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。
山本昌一プロフィール>>