某有名服飾雑貨メーカー様の余剰在庫&委託返品による在庫処分事例【マフラー・ニット帽・手袋 約10万点】
2022年12月15日 10:53 AM
そろそろ秋冬の販売も終盤戦。セールも終わり、クリアランスセール横では春物が並ぶショップも増えてきました。
これからさらに寒くなるというのに、気分は春。
秋冬ものは一層売れ行きが落ち、在庫もかさばるため店舗ではストックのスペースを空けたいところです。
今回は、某有名服飾雑貨メーカー様より余剰在庫や委託返品品による在庫処分約10万点の大量買取依頼の事例をご紹介します。
アパレル業界における在庫廃棄が問題になっている
ファストファッションが台頭するようになってから、衣服の大量生産や大量消費が著しくなってきました。
中国やベトナムなどの海外の工場では、大量になればなるほど安く作ることができるためメーカー側は利益を考慮して大量生産を行い続けています。
ファッション業界でもSDGsが注目され始めたものの「マークダウンすれば売り切れる」「最終的に廃棄できる」といったように、売れ残った先のことを考えていないブランドが未だに存在します。
衣服が1日で焼却・埋め立てされる量は、日本だけでも約1300トンといわれ、大型トラック130台分を要します。想像以上の量が廃棄されていることになります。
環境に負荷がかかり、未来の地球を維持できなくなる
近年、SDGs(持続可能な開発目標)がさまざまな分野で取り入れられていますが、とくに大量廃棄が多いファッション業界では、SDGsファッションとして取り組んでいるブランドが増えてきました。
服一枚を作るところから環境負荷が発生していることをご存知でしょうか。
原料調達段階では、天然繊維であれば、
・水消費
・化学肥料による土壌汚染
合成繊維であれば、
・石油資源の使用
・工場での二酸化炭素排出
などがあります。
このほかにも染色で大量の水が使用されたり、生産過程で余った生地は廃棄されるなど環境負荷への影響は大きくなっています。
そして、最終的に売れ残った在庫を廃棄するとなれば、さらに二酸化炭素や温室効果ガスの排出、水質汚染などの環境負荷を引き起こしてしまいます。
弊社がぜひご提案したいのは、
秋冬で在庫処分として廃棄を考えているメーカー・ブランド様は、一旦廃棄予定をやめ、在庫処分や寄付で在庫を生かす方向に切り替えてみませんか。
その在庫、まだまだ行く先があります!
某有名服飾雑貨メーカー様の在庫処分事例
今回、在庫処分として買取させていただいた某有名服飾雑貨メーカー様からは、2022年の7月に買取のご相談をいただきました。
商品はマフラー・ニット帽・手袋などの防寒具です。
数量が多く、その数なんと約10万点。
商品点数も多かったため、見積のサンプル取り寄せなど、時間がかかる案件でした。
10万点の商品ということで、弊社の倉庫にも引取りのスペースを確保する必要があります。
すべての商品の見積と引き取りの調整で約3か月時間がかかりましたが、無事2022年9月末に買取が完了しました。
秋冬雑貨の余剰在庫や委託返品品による在庫処分で、今回2回目のお取引となります。
秋冬商品なので、新商品の入荷に合わせて倉庫のスペースを空けるため処分を行っているとのことで、代表的な商品と量が多いものだけサンプルを取り寄せさせていただき、見積を提出させていただきました。
約10万点というまとまった在庫処分となり、3ヶ月ほどの期間を要して見積もりと引取の調整を行い、全量買取りにて決定しました。
返品在庫の商品の中には、半額シールや値引きシールがついたままのもありましたが、全量買取りにてお見積をさせていただきました。
【在庫処分事例概要】
買取商品:マフラー、ニット帽、手袋などの防寒具
上代:いろいろ
買取数量:約10万点
買取単価:40円
買取総額:400万円
再販規制の説明:販路規制なし
再販先:ロットが大きいので、卸売りで消化
相談開始から現金お渡しまでの期間
通常であれば1週間以内で現金お渡しが可能ですが、今回は10万点なので、サンプルの確認だけでも時間がかかり、こちらでも保管スペースを確保しなければ引き取れなかったという背景があり、3か月の期間となりました。
在庫処分側の処分後の反応
「新商品入荷に合わせて倉庫を空ける必要があったため、入荷前に取引完了して良かった。ロットが大きかったので、対応してもらえて助かっている。」とのコメントをいただきました。
小物でも約10万点となると倉庫ではかなりの場所を取っていたのではないでしょうか。
倉庫整理という意味でも、そのシーズン以外のものでも対応しているので、お気軽にご相談ください。
再販先の反応
有名メーカーの商品なので喜ばれました。
認知度が高い場合、シーズンレスのものでも売れやすくなります。
大ロットもおまかせください!
アパレル業界では、服や雑貨の大量廃棄問題が深刻化しています。小物とはいえ、10万点ともなるとかなりの量を廃棄することになります。
廃棄することで環境汚染がますます深刻化し、未来に暮らしやすい地球を残すことができなくなってしまいます。
アパレル商品は有名ブランドといえどもトレンドがあるためセールをしても売り切ることが難しく、倉庫のスペースを取ったまま次年度に持ち越すのも厳しくなります。
在庫を廃棄するという概念からどのようにすれば在庫商品を活かすことができるのかをまず考えてみてください。
持続可能な社会を目指すべく弊社と一緒に取り組んでいきましょう。
是非、余剰在庫でお困りの際は、どんなことでも株式会社shoichiまでご相談ください。
【著者紹介】 山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。
山本昌一プロフィール>>