株式会社shoichi

こごみ日和に紹介されました。

2020年10月26日 6:41 PM

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捨てられる服に、新たな光を!

株式会社shoichi (ショーイチ)代表取締役 山本昌ーさん

年間推定18億点以上※ 1。膨大な量の新品衣料が、一度も着られることなく捨てられているという衝撃のデータがある。海外一流ブランドの在庫処分問題が大きくメディアで報じられ、高い関心が寄せられるようになったアパレル業界の大量廃棄の現実。
一方で、衣料等の余剰在庫を「眠れる宝」と捉え、焼却処分することなく、再び「商品」として光を当てる企業がある。法人専門の在庫処分業のトップランナー、株式会社shoichi (以下、shoichi)だ。余剰在庫再生にまつわるお話を、代表取締役の山本昌ーさんに伺った。

アパレルは面白い!

山本さんが、法人を対象とした在庫処分業を始めたのは2004年。衣料の大量廃棄が社会的な注目を集める以前から、衣料等の余剰在庫に新たな命を吹き込むことに大きなやりがいを感じていたという。「僕はアパレルが好き。アパレルに携わる人は、みんな服が好きなんです。なのに、一度も段ボールから出されず捨てられていく服がある。僕は少しでもそんな服を減らしたい。アパレル業界で働く人はみんな、同じ気持ちです。」
衣料品のほとんどは、海外の縫製工場で大規模なロットで製造される。更に、B級品が出ることを見越して、1割程度多く製造される。「衣料の廃棄処分を引き受けるのは、助け合いの意味もあるんです。アパレル産業からは、どうしても余剰在庫やB級品が出てしまう。近年、少しずつ在庫量は減ってきているんです。でもどんなに工夫をしても、在庫をゼロにすることはできない。だったら、それを捨てない方法を一緒に考えていきましよう、これがshoichiの姿勢です。」余って廃棄していた服でも、海外でなら売っても良い、というメーカーは少なくない。なぜメーカーは廃棄処分を選ぶのか、それはブランドの価値を守るため。
ブランドイメージを棄損しないよう、ブランドタグを切り取ったり、自社ブランドのタグに付け変えて販売するなど、メーカー等の販売希望を最優先している。商品の再生のために手数を惜しまない、shoichiが支持される理由だ。
現在、自社が運営する通販サイトに加え、直営店「Colors(カラーズ)」が国内に11店舗、海外に6店舗※ 2あり、卸も含めると、年間1 , 000万枚以上の衣料品を買い取り、二次流通を実現している。

リサイクル製品を選ぶ方がカッコいい

日本では、衣料品全体の廃棄量は年間1 00万t以上と言われ、古着として再流通したり、ウエスやシートの中綿などにリサイクルされるものはその内の2割程度だという※3 。この現実を少しでも変えたいと、リサイクルウールからニット製品を創るプロジェクトを始動。商品をいったん原料に戻して作り直す「新しいリサイクルの形」の模索だ。インターネット上で開発資金を募るクラウドファンディングを活用し、プロジェクトに賛同してくれる仲間も集まった。
リサイクルウールを作るためには、ます原料に適した在庫商品を集め、色や細かな素材ごとに羊毛を選別、ボタンなどの副資材も全て取り外し、リサイクル可能な素材のみを取り出す。その後、愛知県一宮市にある反毛工場でウールの繊維に戻され、それを糸として紡ぐ工場に送られる。糸になったリサイクルウールは、大阪泉州地方のニットメーカーに送られ、ようやく完成する。このプロジェクトにはデザイナーの協力も欠かせない。リサイクル製品が他の製品よりも割高なのは、高度な技術や多くの手間がかかり、人件費が販売価格に反映されるためだ。山本さんは、こう訴える。「ヨーロッパでは、人気ブランドがリサイクル製品を作っているんです。品質が格別良いわけでもないし、他の製品より値段が高い。それでもヨーロッパの人たちは、リサイクル製品を買うんです。日本の消費者はそうではない。リサイクル製品を選ぶ方がかっこいい!そういう価値感が育たないと、日本で本当の意味でのリサイクルは広まらない。僕が消費者に伝えたいことは、この1点です」。
余剰在庫の問題は、「より安く、より手軽に」ファッションを楽しみたいという消費者の要求の結果とも言える。衣料品に対する私たちの姿勢が、アパレルの未来を変えていく。

TASUKEAI 0(ゼロ) PROJECTから見えてきたこと

「shoichiさんは、どうして海外でCSR活動をしているんですか?」。大手の企業人からは、よくこんな質問を受けるという。「僕はアパレルが好き。そして、子どもが好き。自分が好きなことは続けられるし、服で子ども達が笑顔になってくれたら、すごく嬉しい」。
そんな想いから、「TASUKEAI 0 PROJECT (助け合いゼロプロジェクト)」が始まった。主に、日本国内で買い取った余剰在庫衣料をマレーシアやカンボジアで販売し、売上げの一部をアセアン諸国で活動するボランティア団体やカンポジアにあるフリースクールに寄付している。事業として採算が取れる仕組みにすることで、「余剰在庫の廃棄ゼロ」、海外への「衣料輸送のコストゼロ」を実現。年間100万t以上も捨てられている服を、少しでも子どもたちの将来に役立てたい。活動に携わる企業・NPOの想いは一つだ。
これまで何度も足を運んで、現地の人たちと良い関係を築いてきた。しかし、今年は感染症の拡がりによって、思うように海外でのボランティア活動ができない。「早く子どもたちに会いに行きたい」。山本さんの真っ直ぐな想いは、国境を越え、多くの人の生きる希望となっているだろう。

夢は焼却処分ゼロ

山本さんの元には、1日800通ものメールが来るそうだ。その一つ一つを読みながら、各店舗、各プロジェクトの状況を把握する。それそれの現場をスタッフに任せるために、プロジェクトごとに毎週1回はミーティングを行い、課題や展望を徹底的に共有する。”手数をかける”それが shoichiのスタイル。
時には、家電や雑貨の在庫処分の相談が持ち込まれる。食品を扱うこともある。どんな依頼であっても、基本的に断ることはしない。何とかして、困っているメーカーを、そして行き場のないものを救いたい。「夢は、余剰在庫の焼却処分ゼロ。」shoichiの挑戦は、私たち消費者にものとの向き合い方を鋭く問いかける。

※ 1 「大量廃棄社会アパレルとコンビニの不都合な真実」仲村和代、藤田さっき共著光文社新書(2019年出版)より引用
※ 2  Co s-本厚木店、Colo「s-庄内店が新規オープンし、国内店舗数は1 3 店舗(2020年9月末時点)。海外直営店も7店舗営業している。
※ 3  論文「衣類のリサイクルはなぜ進まないのか? ~持続可能な社会をめざして~」
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会東日本支部衣生活部会佐藤寿美、小西與志子、児島知佐子、林美千子共著(2019年)を参照

松村香代子(2020年7月20日取材)

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【著者紹介】 山本昌一山本昌一
株式会社Shoichi代表取締役

大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。

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