少々日を遡りますが、カレーチェーン店「CoCo壱」のビーフカツが、産業廃棄物業者によって不正転売される事件がありました。
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カレーの「CoCo壱番屋」が廃棄したチキンカツ2万枚を、名古屋市にある業者が別の業者に転売していたことがANNの取材で明らかになりました。
名古屋市の食品卸売業者は去年、岐阜県羽島市の「みのりフーズ」から壱番屋のチキンカツ2万枚を、1枚約30円で仕入れ、35円で別の卸売業者に転売したとしています。産廃処理業者「ダイコー」がみのりフーズに持ち込んだカツとみられています。この卸売業者は「廃棄物ではなく、在庫処分品だと思った」と話しています。
テレ朝news 社会ニュース ニュース記事 (2016/01/18 11:55)
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CoCo壱番屋は「異物が混入していたので廃棄処分していた」
という経緯も明記するという、とても誠実な対応をされていたにもかかわらず、
産業廃棄物処理業者によって不正に転売され、迷惑を被ってしまったというとてもやりきれない状況でした。
弊社も、アパレルの在庫処分と比べると割合としては多くはないですが
食品の在庫処分のお手伝いをさせて頂くことはあります。
ですので、この事件については、法人の在庫処分をさせていたいだいてる弊社としても気になる内容でした。
サプリメントの在庫処分のお話
この件で弊社で以前に在庫処分を承ったサプリメントのことを思い出しました。
普段サプリメントは、弊社としてはあまり在庫処分を受けない商品です。
大量に仕入れてしまったけど売れなかった・・・となると、廃棄処分してしまうことになります。
なので、買いたいとご希望されるお客様がいらっしゃった場合、
その都度仕入れるようにしているのですが・・・
実は・・・
弊社倉庫の奥の段ボール箱に入っていて、気づかずに放置していたサプリメントを発見してしまったのです。
恥ずかしながら、この時の在庫処分を引き受けた際、お預かりした在庫リストの確認のみで、サプリメントが混ざっていることに気がつかず、
結果、開梱した箱の中に他の美顔器等の商品共に、大量のサプリメントが入っていたことが発覚したのです。
何れにしましても、食品ですので、心配なのは賞味期限です。
賞味期限はまだ切れていなかったので、まずは安堵しました。
そしてさらに、大変有難いことに食品関係に特化した商品を取り扱っておられるM様が、引き受けて下さるとお申し出下さいました。
ただ見つかったサプリメントは、在庫処分品とは言え勝手にお売りすることは致しません。
M様の店舗で販売を行うことを、仕入れ先のメーカー様に確認を致しました。
メーカー様にご了承頂き、ようやく販売へこぎつけました。
因みにM様は食品関係に特化したお店を経営されているのですが、
賞味期限が短くなっている切迫商品も取り扱っておられます。
きちんと明示され、お客様の了承された上で販売されているのです。
商品ジャンルによって期限は異なりますが、
例えば、賞味期限が残り2年程度のジュースやラーメンなどです。
食品の賞味期限に対する線引き
余談ですが、一般的には食品の賞味期限については
・賞味期限まで半年くらい・・・黄色信号
・賞味期限まで3ヶ月未満・・・赤信号
このような線引きがされているらしいです。
いずれにしても、まだ食べられるものを手付かずで廃棄処分されるのは、大変もったいないことですし、生産者に申し訳ないので、何とか無駄な処分をされないように販売されているのです。
そんなM様に、前述のサプリメントをご購入頂きました。
99.5%OFFで買い取って頂いたのですが(汗)、
本当に無駄にならずに良かったです・・・!
食品は賞味期限がありますから、在庫管理にとても神経質にならなければなりません。
消費者の方へご提供の出来ない食料品は、産業廃棄物扱いとなります。
健康被害の危険性のある物をお客様へ御提供する訳にはいきません。
とカッコイイことを申し上げておきながら、
過去に泣く泣く廃棄した苦い経験もあります・・・。
今後は焦るようなことが無いように、賞味期限を分かりやすく書く方法など、改善していきたいと思います。
(食品関係の皆様、良い管理方法があればご指導下さい!)
-「ココイチ」廃棄カツ-事件を受け
SHOICHIとて対岸の火事と思わず、これからも今まで以上に商品の管理を徹底していきたいと思います。
在庫処分を検討されているお客様の想いのつまった商品を大事にお預かりし、また新たなご縁でもって、光が当たるようにさせていきたいと思います。