年間18億枚のアパレル廃棄ゼロを目指す!捨てられる衣類から出来たリサイクルウール
是非ご賛同いただけたらと思います。
- 年間18億枚のアパレル廃棄ゼロを目指す!捨てられる衣類から出来たリサイクルウールを着よう。
- 糸作りから編み上げまで日本製にこだわりながら、普段使いできるプライスを実現!2,980円~
- サステナブルを身近に。オシャレにも手を抜きたくない!デザイナーとのコラボ5アイテム
アパレル廃棄ロスについて
あなたは日本国内で廃棄処分されている”売れ残りの服”の枚数を知っていますか?
1年間に14億点以上の新品の服が捨てられています。
この衝撃的な”アパレル廃棄ロス”問題を解決すべく、100%リサイクル素材にこだわったニットが誕生。
通常は捨てられるウール製品を回収し、一度糸の状態に戻した後、丁寧に編み立てニット製品に仕上げる、日本のものづくりの技術を活かして作りました。
1人でも多くの人にこの商品を知ってほしい、着て欲しいという思いから、ユニセックスアイテムを中心にデイリー使いできる価格帯を実現したアイテム展開です。
レディースアパレルブランドのMARTHAとタッグを組み、MARTHA ETHICALを展開。
今回のポイントは
①天然繊維のウールをアップサイクルしたこと
②100%リサイクル素材にこだわって作ったアイテムあること
③MADE IN JAPAN 日本の技術を結集したリサイクル&ニッティングアイテム。
④デザインにもこだわったこと
です。
リサイクルウールから生まれたアイテム
【アイテム展開】
第一弾はトップス2型、ストールが2型はユニセックスで着こなせるアイテムに、ワンピース1型を加えた合計5型のラインナップでスタートします。
【カラー展開】
各アイテムそれぞれ、ブラックとグレーの展開。
グレーは再生した糸を染めずに使用する事で生まれるナチュラルな風合いを活かしまし、ブラックは再生原料がいろいろな色が混ざってしまうため、これを安定させる意味合いもあり黒に染めあげました。
【素材】
着心地、耐久性などを重ねて検討した結果、リサイクルウール80%、リサイクルナイロン20%の混率に落ち着きました。
当初予定していた天竺編みでサンプルを作成したところ、製品が斜行してしまう不具合が起きることが判明した為、急遽編地をガーター編みに変更し、安定したクオリティの製品に仕上げました。
また今回ネームや縫い糸にまでこだわり、洗濯ラベル再生ポリエステル、ミシン糸はペットボトル再生糸(スパン糸)のリサイクルポリエステルのrePETspunを使用し、商品に関わる全ての素材が100%リサイクル由来で仕上げることができました。
糸作りから編み上げまで日本製にこだわりながら、トップスが4,980円~、ストールが2,980円~、ワンピースが6,800円~という、普段使いできるプライスを実現しました。
この取り組みに賛同することは、まず大量のアパレル廃棄ロスを減らすことに加えて、羊から刈り取ったウールを製品にする過程で使用される化学薬品や水の使用量を減らすという地球環境の面においてもエシカルな取り組みに参加できます。
エシカル、サステナブルって耳にするけど、自分に何ができるの?というあなたにおすすめします。
各商品のご紹介の前に、今全世界的にアパレル業界が抱える問題をまず少し知って下さい。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
2017年度に市場に供給された衣料38億点に対して消費量は20億点。
つまり、日本国内だけで年間18億点以上(重さにして推定100トン以上)の衣料が捨てられていることになります。
(内閣府「国民経済計算年報」と、総務省「家計調査」から推定した、日本繊維輸入組合発表の「家庭消費規模」による)
通常、作りすぎた衣料品が売れ残った場合にはたとえ新品でも、たとえ高価な販売価格がついていた商品でも、”流行遅れ”の商品となってしまい、多少の値下げをしても売りきることができません。
また大幅な値下げをすることでブランドイメージが低下することを嫌うメーカー・ブランドが多く、SALEで値引き販売をせずに焼却廃棄しているものが多いことも、残念な事実です。
コストをかけて捨てることを当初より想定し、その分が上乗せされた価格で店頭で販売されていることも消費者にとっては不利益になります。
私が代表を務める会社、株式会社shoichi は ”アパレル在庫処分”の会社です。
聞き慣れない業種かと思いますが、こういったアパレル不良在庫を各ブランド様、メーカー様等から年間約1000万枚以上の衣料品を買い取り、二次流通を生み出しております。この仕事の中で、未販売のまま廃棄、焼却される衣料の多さに毎日驚き、アパレル廃棄ロスの問題を解決できないかと数年前から様々な形で取り組んでまいりました。
すでに製品化された衣料は、一部はリユースに回されるのですが使用用途が
・中古衣料としての流通
・ウエス、緩衝材などの業務資材
・燃料
・途上国などへの衣料支援
などですが、コストの問題も有りすべてリユースで消化することが大変難しい状況です。
それならば、、、
”すべての商品をいったん原料に戻して、新しく作りなおしたらいいんじゃないか?!これも新しいリサイクルの形なのでは?”
そう思ってリサーチを始め、さまざまな工場や人との出会い想いを形にすることができ、今回アパレルブランド「MARTHA ETHICAL / マーサ エシカル」を立ち上げました。
・アパレル廃棄ロスの問題に消費者が主体的に選択し、関われるものづくり
を目指して始まったプロジェクトでしたが結果的に、
・日本の国内産業が培ってきた素晴らしい技術や職人技の活性化を目指す
・日本国内生産で高品質な商品が作れる仕組みを次の世代へ残す
というサスティナブルな思いを紡いたプロダクトに仕上がりました。
このストーリーを皆さんにご紹介いたします。
まず糸を紡ぐ
今回私達がスタート地点に選んだのは、日本有数のウール生産地の愛知県一宮市。
尾州毛織物として知られ、世界でも有数の毛織産地として栄えてきた歴史がある街です。ここでは50年以上も前から「反毛(はんもう)」という技術で、ウールをリサイクルしていたことを知り、この技術を活かして日本国内で製品づくりを始めることにしたのです。
リサイクルするために集められたウールは、いったん仕分け工場に送られ、色別、微妙な素材違いなど細かく分けられます。その際、ボタンやファスナーなどの副資材も取り外されて、純粋にリサイクル可能な部分だけを残します。
中にはニットになる前の糸状態のままデッドストックになったウールもありました。素人目にはそのまま再利用できそうな気がしますが、材料の段階からトレンドが反映されていることが多いため、時代遅れになったものは使えないと判断されてしまうそうです。スタッフの手さばきも慣れたもので、それらを100kgごとの束にまとめます。
リサイクル可能な部分だけに仕分けられたウールは、今度は生地を細かく砕く工場に送られます。まず油打ちといって、生地にオイルを染み込ませます。これは生地を柔らかくし、機械になじませるために行う工程。次に、オイルがなじんだ生地を細かくするための裁断機に投入します。裁断された生地をさらに細かいワタ状にするために、今度はガーネットと呼ばれる別の機械へ。そのときにオイルがなじんでいないと、綿状になった元生地が静電気で機械にくっついたりほぐれなくなったりするため、そういう意味でも最初の油打ちはとても重要な作業です。
オイルの量はある程度割合が決まっているものの、綿状になった元生地の質などによって細かく変わるため、職人さんの肌感覚によって最終調整しているとのこと。オイルを染み込ませてどの程度寝かせるのか、また気候によって寝かせる時間も変わるそうです。生地の硬さによっては、同じ工程を2回繰り返します。機械に入れる生地の色が変わると、前の生地の色が混ざってしまうので、都度機械を清掃します。
綿状になった元生地は、最後にそれを糸にする工場に送られます。
ここではまず、調合と呼ばれる複数の生地を混ぜ合わせ、クライアントから依頼のあった色を作ります。そのブレンドには独自のレシピがありますが、レシピを見ても普通の人にはまず作れないそう。長年の経験値からくる職人技がモノを言います。リピートがあるとまったく同じ作業によって同じ色を作るそうですが、原材料そのものはリサイクル素材なので毎回違ってて、しかしまったく同じ色を再現しないといけません。少しの色のブレも許されない緻密さによって、作業精度が格段に上がり、いつからかヨーロッパのラグジュアリーブランドからの仕事も舞い込むようになりました。その微妙な色の差異は、それだけたくさんの原材料が集まってくる毛織物産地の尾州であるからこそ、なせる技でもあります。
色のブレンドが終わった生地は、糸にするための縒りを掛けます。ここでの特徴は、通常は引っ張ってから縒りを掛けるところを、引っ張りながら縒りを掛けること。それによって、通常の糸よりふんわりした仕上がりになるそうです。実際に触らせていただきましたが、一目瞭然でした。
また、糸の強度を高めるためとコストダウンの両面から、ナイロンを混合していますが、これもリサイクル原料のものだけを使用しています。
ちなみに一宮のある愛知県では、県の重要基幹産業である自動車業界でもウールやポリエステルの需要があるため、この技術、産業が発展した背景があります。
一宮では50年前からこうしたウールのリサイクルに取り組んでいますが、近年のエコ意識の高まりにより、少しずつ原材料が値上がりしているそうで、それはそれで皮肉な話だなと思いました。
糸を編み立てる
一宮で完成したリサイクル糸を持ち込んだのは、大阪南部のニットメーカー。
弊社の本社がある同じ大阪府内なので、複雑な仕様の指示や打ち合わせがしやすく、デザイナーのこだわりをより形にしやすい一貫生産背景があったことが最初に訪れたきっかけでした。
また、このプロジェクトを進める上で重要なポイントであった通常では考えられない極小ロットでの生産を今回引き受けてくれたことも理由の一つになりました。(リサイクルの為に作る製品を大量生産してしまい、在庫を残してしまうと本末転倒になってしまいますから!)
大阪泉州・泉大津は国産ニット、毛布、毛織物などの70%を占める繊維産業の国内集積地でしたが、海外製の安価な製品に押され縮小していました。それに伴い、国産ニットの後継者不足、技術者の高齢化により空洞化が進む状況が、日本各地の他の産業都市と同様に生まれていました。
こちらのメーカーでは、地域に密着し地場産業の継続と発展に積極的に取り組まれており、ものづくりとそれに付随する問題に取り組まれている姿勢に共感しこちらで編みたてを依頼し、微力ながら弊社も協力したいという想いがあります。
出来上がった製品
●ハイネックプルオーバー /ユニセックス
品番:16733
販売予定価格:5,980円
体型が気にならないオーバーサイズのニットは昨今のダイバーシティーというキーワードとその姿勢を取り入れ男女兼用のユニセックスアイテムとして使用可能。
●大判ストール /ユニセックス
品番:16727
販売予定価格:4,980円
先端のリブ編みが巻きつけたときにアクセントになるデザイン。男女兼用のユニセックスアイテムとして使用可能です。暖かく温もりのある素材からのみ生まれるラグジュアリー感あふれる一枚です。
●ニットマフラー /ユニセックス
品番:16728
販売予定価格:2,980円
素材の風合いを活かしたマフラーはとても軽くデイリーに使用可能。先端のリブ編みを活かしたコーデをお楽しみ下さい。
●パーカーニットワンピース
品番:16726
販売予定価格:6,800円
フード付きのパーカーワンピースはカジュアルな雰囲気が漂う一枚で、肩肘をはらない気分を表現した身頃を大きく取ったものに。
<デザイナーズボイス>
コレレの商品はレディースアパレルブランド「MARTHA -マーサ-」のデザイナーが企画。リサイクルニットにこだわった「MARTHA ETHICAL -マーサエシカル-」として展開します。
現代での本当の贅沢とは、再生繊維を使用したウェアーを着用すること、もしくはエシカル消費の思想が反映されたものを日常に着用することであり、ブランドロゴがついたものを着ることではないと考えます。
リサイクルウール素材の持つ風合いを存分に活かし表現したラインナップは、「MARTHA ETHICAL -マーサエシカル-」として展開。日常の様々なシーンに溶け込むアイテムに仕上げました。
【MARTHAってどんなブランド?】
「MARTHA-マーサ-」世の中の女性が一人でも多く素敵に輝くために、 高級なワンピースをよりお求め安い価格で提供したい。
その想いから、「MARTHA-マーサ-」は生まれました。キーワードフレーズは 「どんなシーンにもマッチする、甘すぎない可愛さ。」
いつでも、どんなときでもふさわしい着こなしができる「クチュールの理想系」のようなMARTHAのアイテム。小粋なスタイルもあなたらしくまとめてくれる・・・そんなアイテムたちをあなたのクローゼットに。
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