古着倉庫ビジネスの底力と「新品在庫処分」の未来
2025年5月07日 12:32 PM
こんにちは、Shoichi代表の山本昌一です。
最近「古着倉庫ビジネス」というキーワードがグッと注目度を増しているのを、皆さんもどこかで耳にされたのではないでしょうか?
中には「100円で衣料品を仕入れている!?」なんて話もあって、「え、それマジなの?」と驚いている方も少なくないかもしれません。
私も最初に聞いた時は正直ビックリしました。
ファッションの世界は日々進化していて、気づけばトレンドや流通のあり方もどんどん変化しています。
そんな中、「古着倉庫」と呼ばれる業態に目を向けると、環境面でもビジネス面でもかなりおもしろい動きが見えてくるんです。
そこで今回は、古着倉庫ビジネスの優秀さ・将来性をじっくり語りつつ、最後には私が代表を務めるShoichiの新品在庫処分ビジネスの魅力も少しだけお話させてください。
「古着もいいし、新品もいい。」そんなポジティブな相乗効果を感じ取っていただけます。
古着倉庫ビジネスが注目される背景
大量生産・大量消費が生んだ“服余り”
ファッションの世界は、華やかで新しいモノに溢れています。
特にここ数年はファストファッションブランドの台頭が著しく、毎週・毎月のように新商品がどんどん投入される状況ですよね。
消費者の私たちからすると、「いつでも最新の服がリーズナブルに買える」恵まれた時代のように思えますが、その裏で莫大な在庫や廃棄も同時に生まれています。
ブランドや小売店が抱える売れ残り在庫に加え、一度使われた服も、着なくなったらすぐ捨てられてしまうケースが多い。
結果として埋立地や焼却処分行きになる衣類の量は年々増えており、環境に大きな負荷をかけているのは周知の事実です。
SDGs時代に求められる循環型モデル
ここで注目されるのが、いわゆる古着を再利用するビジネスです。
SDGs(持続可能な開発目標)でも廃棄物削減や再利用は大きなテーマとして扱われています。
「古着は環境に優しいからすごくいいよね」だけでなく、大量に生産され余剰となった衣類を流通させるビジネスチャンスとしても成り立つのが“古着倉庫”のポイント。古
着のリユースが環境保護にもつながり、一部の事業者にとっては儲けにもつながる構造になっているわけです。
私自身もリユース・リサイクルの取り組みには強く共感していて、だからこそ新品在庫処分ビジネスという形で「服を捨てない社会」を目指してきました。
「在庫」「リユース」「ブランド価値」
――この3つを上手く循環させる試みが、今まさに求められているんだと思います。
古着倉庫ってどうやって儲かっているの?
「100円仕入れ」の衝撃
古着倉庫ビジネスのウリの一つといえば、やはり超低コストの仕入れ。
聞くところによると、場所やルートによっては1枚100円で衣類を手に入れることができるなんて話もあります。
「え、そんな値段でどうやって回してるの?」と疑問を抱かれる方も多いでしょう。
実際には、以下のような仕入れルートが考えられています。
1. 個人からの買取・寄付
もう着なくなった服を個人から買い取り、あるいは寄付として受け取るケース。
この場合、1点あたりのコストは比較的安価になることが多いです。大量に集めれば、1枚あたりの単価はかなり抑えられます。
2. 卸業者・問屋からのまとめ買い
古着を扱う問屋や卸業者がすでに海外や他の倉庫から大量に仕入れているので、そこからロットで買うと1点あたりの単価が大きく下がるんです。
3. ブランドや小売店の余剰在庫
これは新品在庫処分に近いかもしれませんが、いわゆる売れ残りの新古品を一括で安く譲り受けるというパターン。
まだタグ付きのアイテムを古着扱いとして捉え、激安で手に入れることもあります。
こんな風に仕入れ先が豊富なので、「1枚100円仕入れ」という夢のようなコストが実現できるんですね。
しかも高く売れるブランド物やヴィンテージに巡り合えば、その分利益率も上がる。
宝探し感覚で古着を集める仕入れは、ある意味で大きな魅力と言えます。
古着倉庫のメリットデメリット
利益率と在庫リスク
たとえば平均で1点あたり200円程度で仕入れた服を、1,000~2,000円くらいで売れれば、単純計算で5~10倍の売上。
これだけ見ると「古着倉庫、めちゃめちゃ儲かるんじゃないの?メリットしかないやん!」と思いがちですが、一方で抱えるリスクもあります。
●在庫の量が多すぎると、保管コストや仕分けにかかる人件費がかさむ
●服一枚一枚が状態もジャンルも違うので、検品・クリーニング・撮影に手間がかかる
●トレンドの移り変わりが早く、古着でも人気不人気が激しく変動する
とはいえ、それらのリスク(デメリット)を差し引いても「古着倉庫ビジネスは面白い!」と多くの経営者や若手の起業家が参入しているのが現状。
うまく仕組み化できれば、かなりのスケールメリットを生み出せる可能性があるんです。
古着倉庫ビジネスの社会的意義
捨てられる運命だった服の“第二の人生”
ファッション産業がもたらす大量廃棄は、地球規模で解決しなければならない課題です。
古着倉庫が存在する意義の一つは、「捨てられるはずだった服を再び流通に乗せる」という循環型ビジネスを形成していること。
SDGsの観点から「リユース・リサイクル」は重要ですが、そこに“ビジネスとしての収益”が伴うことで持続的な活動となるんですね。
ただの慈善事業ではなく、利益も出るからこそ事業者が本腰を入れて取り組めるわけです。
オシャレ好きにはたまらない個性の宝庫
古着って独特の味や雰囲気がありますよね。
すでに廃盤になったブランドのロゴTシャツや、いまはなきデザインのデニムジャケットなど、古着でしか出会えないレアアイテムがごろごろしています。
そうした一点モノに惹かれて古着ファンになる方も多い。
さらに、リメイクやリペアを施して、自分だけのオリジナルアイテムに仕上げる楽しさも広がります。
こうした独自性が、古着倉庫ビジネスをさらに盛り上げる原動力になっています。
コミュニティ形成と地域活性化
大きな倉庫を構えていると、そこを拠点にイベントやフリーマーケットを開くこともできるし、地元のファッション好きが集うコミュニティの場にもできます。
「あの倉庫に行けば、まるで宝探しみたいに面白い服が見つかる!」なんて評判が立てば、遠方からもお客さんが集まります。
結果的に周辺地域の活性化につながるケースも多いんですよね。
課題・リスクとその対処
品質管理の難しさ
古着はすべて状態がバラバラ。中にはシミや穴、劣化が激しいものも混ざっていることがザラです。
全部を丁寧にクリーニングするにも手間とコストがかかるし、かといって放置すればクレームにつながりかねません。
また、倉庫内で長期間保管するうちにカビが発生したり虫に食われたりといったトラブルもあり得る。
ここをいかにシステム化して効率的に管理するかが、古着倉庫ビジネスの腕の見せどころとも言えます。
トレンドへの対応
古着と言えど「時代は巡る」とはよく言ったもので、90年代や2000年代前半のファッションがリバイバルヒットすることもあれば、古着自体の人気が波のように上下することもあります。
だからこそ、仕入れのバランスや商品の見せ方は常にアップデートが必要。
SNSで突然バズったり、インフルエンサーが身に着けた古着が急に人気になることだってありますからね。
競合の増加
「古着市場って儲かりそう」と思う人が増えれば、当然ながら参入するプレイヤーも増えます。
店舗型のリサイクルショップから個人のフリマアプリ出品者まで、競合は年々多様化。価格競争や仕入れルートの奪い合いも激しくなるでしょう。
しかし、それだけチャンスが広がっているとも言えます。うまく差別化を図り、専門性やブランドストーリーを打ち出せる人には大きなアドバンテージがあるのも事実。
オンライン×古着倉庫 = 無限の可能性
ECサイト・SNSで全国&海外へアプローチ
古着倉庫で大量に仕入れたアイテムを、ネットショップやSNSで販売する流れはすでに多くの事業者が実践中。
実店舗のみの販売だと、地元のお客さん頼みになりがちですが、オンラインを活用すれば日本全国、さらには海外にまで販路を広げられます。
海外のファンからは「Made in Japan」の古着は品質が良いと評価されやすいこともあって、上手く発信すれば高額で売れることもあるんです。
ライブコマースやインスタライブで魅力を直送
さらに、最近はライブ配信しながら商品を紹介して、その場で購入してもらう“ライブコマース”も盛り上がりを見せています。
特に発信力のある方 インフルエンサーの方にはライブコマースとアパレルの相性は非常に良いです。
古着は一点モノの魅力が大きいので、ライブで「こんなの出ました!」と見せるだけで盛り上がるんですよね。
視聴者が「それ欲しい!」と思えば、すぐに買ってもらうことも可能。リアルタイムの臨場感が加わって、まさに宝探し感覚が加速します。
古着倉庫×リペア・リメイクの新潮流
“アップサイクル”がブランド価値を生む
ダメージのあるデニムやTシャツにパッチワークを加えたり、プリントを足したりして、さらに格好良く変身させる――こうしたリメイクやアップサイクルが、古着ビジネスでは注目度が高いんです。
もともと数百円で仕入れた服が、オリジナルデザインで数千円、数万円の価値に化けることもあります。
その結果、「ただ安いだけ」じゃない新しい付加価値が生まれ、ファンがついてリピートするようになります。
職人の技やクリエイティブなアイデアを掛け合わせれば、古着倉庫からまるで作品を生み出すような感覚になれるのが醍醐味。
ここからが本題? 新品在庫処分ビジネスとの比較
共通する「在庫活用」の考え方
私が代表を務めるShoichiでは、いわゆる“新品在庫処分ビジネス”を行っています。
ここまで読んでいただいて、「山本さん、古着をめちゃくちゃ推してますが、本業は新品在庫処分なんですよね?」と気づいてくださったかもしれません。
そうなんです。古着ビジネスと新品在庫処分ビジネス。
この2つは一見するとまったく別もののようですが、実は「在庫を有効活用する」という本質は同じなんですね。
古着倉庫の場合、個人や企業が持ち込む不要衣料を再流通させています。
うちのような新品在庫処分では、メーカーやブランド、小売店が抱える売れ残りの新品を仕入れ、再流通させる。
「服を捨てずに循環させたい」という想いは共通しているんです。
大きな違い:品質とブランドイメージ
古着の場合は状態がバラバラで、ヴィンテージ感や使用感がむしろ価値になる場合もあります。
それに対して新品在庫処分の魅力は「全てが新品」であること。タグ付きで未使用なので、品質的な安心感やブランドイメージの保持がしやすいのです。
多くのブランドやメーカーは、在庫が余った時に「値下げして販売しようにもブランド価値が下がるし、廃棄はもったいないし…」と悩んでいます。そこを一括で買い取ってあげるのが新品在庫処分の役割。結果として、企業にとっては廃棄コストを抑えられ、消費者にとっては新品が安価に手に入るというわけです。
物流・保管の違い
古着は検品やクリーニングの工程がかなり重要。保管中に傷んでしまうこともあるし、一枚ずつ個別の状態をチェックする必要がありますよね。
一方、新品は傷みが少なく、ある程度ロット単位で素早く仕分けが可能。特に私たちShoichiのような企業向け(BtoB)の在庫処分では、大量の同じ商品を素早く流通させることができます。商品状態のバラツキも少ないので、安定供給もしやすい。
顧客層の広さ
古着好きの方は「一点モノの魅力」を求めるコアな層が中心ですが、新品在庫処分は「新品をとにかく安く買いたい!」という層も狙えるため、顧客が幅広い傾向にあります。アウトレット好きの一般ユーザーから、店舗・ECショップの仕入れ担当、海外バイヤーなど、多方面との取引がしやすいんです。
新品在庫処分ビジネスの魅力をちょっとだけアピール
ブランドイメージの保護と廃棄削減
ショッピングモールで見かけるアウトレットよりさらに一歩踏み込んだ形で、ブランド在庫を守りながら廃棄を防ぐ仕組み。それが新品在庫処分ビジネスの要です。
「ブランド価値を保ちつつ、環境にも優しい」――そんなウィンウィンの構造があるからこそ、多くのメーカーや小売店が注目してくれているんです。
安定的な商品供給
古着の場合は、入荷してみないとどんなアイテムが混ざっているかわからないことも多いです。
一方、新品在庫処分なら、たとえばブランドAの春夏コレクションをロットで◯◯点、という形で確保できるから、小売店やEC事業者も計画的に仕入れやすいんですよね。
古着倉庫もアリ! やっぱり新品在庫処分もオススメ!
ここまで古着倉庫ビジネスのメリット・可能性について、かなり推してきました。実際に私も、古着倉庫がもたらす循環型社会への貢献やユニークな儲け方には大いに興味があるし、素晴らしい取り組みだと心から思っています。
そんな優秀なビジネスだからこそ、今後は「古着+新品在庫処分」のハイブリッドな形で、さらなるイノベーションが起こるんじゃないかと期待しているんです。
古着倉庫が扱いきれない新古品レベルの在庫や、まだタグ付きの在庫が大量に回ってくる場合、そこを新品在庫処分ビジネスのルートに流せばブランド価値も損なわれず、値崩れも起こさずに販売できるかもしれませんよね。
逆に、私どものような新品在庫処分業者が抱える在庫のうち、一部は古着扱いした方がトレンド的に面白い! なんて場合もあるかもしれない。
Shoichiへようこそ! みんなで“在庫ロスゼロ”を目指そう
ファッションの世界には、まだまだ捨てられる一歩手前の洋服や雑貨が山ほどあります。古着ビジネスはそれを一手に引き受け、再び誰かの手元で活躍するように仕掛けられる素晴らしい事業モデル。私が展開している新品在庫処分ビジネスもまた、メーカーや小売店が抱える在庫を無駄にせず流通させる仕組みで、同じゴールに向かっている仲間だと捉えています。
もしこの記事を読んでいただいて、
●古着倉庫ビジネスを既にやっている方
●これから古着関係で起業・副業してみたい方
●メーカー在庫やブランド在庫の処分にお困りの方
●「新品在庫処分の仕組みってどうなってるの?」と興味を持たれた方
そんな皆さまは、ぜひ一度Shoichiへお問い合わせいただければと思います。私たちが持つノウハウや流通ルート、実績などもご紹介できますし、コラボのご相談も大歓迎です。一緒に“在庫ロスゼロ”の未来を築いていきましょう。
まとめ:古着も新品も、服を捨てない社会へ
最後に、ざっくり今回のポイントをまとめると…
1. **古着倉庫ビジネスの魅力**
* 仕入れコストの低さ(100円仕入れなど)
* SDGsにも即した循環型モデル
* ヴィンテージやリメイクなど独自の付加価値創出
* 地域コミュニティやオンライン展開での拡大性
2. **古着倉庫ビジネスのリスク・課題**
* 在庫管理や品質チェックの手間
* トレンド変動の激しさ
* 競合の増加
3. **新品在庫処分ビジネスとの共通点&違い**
* **共通点**:在庫を活用して“服を捨てない”仕組みづくり
* **違い**:新品ゆえのブランド価値の維持、安定供給、キャッシュフロー改善のしやすさ
4. **Shoichiの新品在庫処分ビジネス**
* 売れ残り在庫を一括買取して流通させる
* メーカー・小売店のコスト削減&廃棄削減に貢献
* 消費者には新品をリーズナブルに提供
こうして見ると、どちらのビジネスも「在庫ロスを減らす」「洋服を再び活かす」という点で力を発揮しています。
どちらも大好きだからこそ、私は心から「古着ビジネス、最高じゃないか!」と賛美しつつ、
最後にそっと「でも新品在庫処分もなかなかいいですよ」とオススメしたいわけです。
ファッション業界の行き過ぎた大量生産・大量廃棄を少しでも食い止め、ユーザーやブランド、社会にとってプラスを生み出す――
そんな取り組みにご興味を持っていただけた方は、ぜひShoichiまでお気軽にご連絡ください。
皆さんとご一緒に、この業界をもっと面白く、もっとサステナブルな社会にしていけたら最高です。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
古着倉庫ビジネスの可能性を称賛しつつ、私のような新品在庫処分ビジネスにも目を向けていただければ幸いです。
これからのファッションのあり方を、一緒に作っていきましょう。
【著者紹介】

株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会
大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。
山本昌一プロフィール>>