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13年以上考えた問題がやっと解けた!!!(#・∀・)高校で成績のイイ奴は茶髪でも怒られない。 | 株式会社Shoichi

13年以上考えた問題がやっと解けた!!!(#・∀・)高校で成績のイイ奴は茶髪でも怒られない。

2011年12月05日 7:34 PM

高校で成績のイイ奴は茶髪でも怒られない

さて、仕事に関係する問題なのだが、私の中で13年以上納得のいく回答を得られなかった問題群がある。

案件●1
昔の私の話。
その日の前日はめちゃめちゃ疲れていて、夕方に寝て深夜に起きた。
そっからぶっ通しで仕事。深夜1時から夕方の16時まで15時間働いた。
16時に友人から電話がかかってきた。
「しょーいち、今日飲み会あるから来いよー。18時からやねんけど!!」
私は「いくいく!」と答えたあとに、疲れていたので1時間寝てから出かけることにした。
その時、一緒にいた部下にそのことを伝えると、彼女は
「山本さん、私が働いているのに飲み会のために寝るんですか!?それでは私のヤル気がなくなります!!」と言われた。
土日関係なく働き、その日も15時間働いている俺に対して、14時に出てきて19時に帰る予定のこの人は何を言ってるんだろうと思った。
だが、彼女の言っていることも、一部分正しいんだろうなと思った。

●2
shoichiHOLICでは、土日にメールを最低一回チェックする人もいれば、チェックしない人もいる。
チェックして欲しいが、チェックしない場合のペナルティはない。

●3
shoichiで、早く帰る人は。だいたい12時に来て20時には帰る。
また、14時に来て23時頃まで働くなど、みんなと大きくズレている人もいる。

●4
たばこを吸う人は、たばこを吸わない人よりも労働時間が長く成果が出やすいのではないか?
という推論がある。

●5
今週は土曜に出社したので、月曜代休を取りますという人がいた。

●6
土日関係なく働いている人の給料が安いのではないかと指摘を受けた。

これらの案件は約13年間、私の中で違和感がありながらも、明確な回答が出せなかったものである。
私の中では違和感を表現することも、分析することもできなかった。
だが、この問題にやっと一本筋の通った回答をすることができた。ちょっと聞いてもらえないだろうか。

■山本の解答

私は、上記の議論は下記の3要素が内在するのではないかと思う。
1,成果
2,給与
3,労働時間などのルール

shoichiHOLICの組織が求めているものは何だろうか。
もちろん、成果であろう。
労働時間が長いわりに成果の出ていない組織など考えただけでおぞましい。
「組織の成果を最大限にするために、給与と労働時間などのルールを最高に効率化する。」
それが組織のすべきことだと思う。

システムというものはバランスがとれてればいいと思う。
たとえ非常識的でも、多少アンモラルでも、イリーガルでなければいい。
バランスが取れており、企業が存続し、成果を最大限にするシステムであれば、「その組織の中では正しいシステム」になるのだと思う。
上記、1-6の問題を「常識」という枠で判断するのはカンタンである。
ただ、「常識が本当に組織の成果を最大限にするかどうかは、誰も保証してくれない」のである。
だからここで、本当に成果にコミットするために、常識の鎖を外して考えてみたい。

本当に組織の成果を最大限にするためには、上記1-6をどう判断するのか、と。

判断がつかなくなったら極論に飛ばすべきである。
例えば、労働時間の話。
毎日労働時間4時間で帰るが、ほかのスタッフと同じ成果を出すスタッフが居たら、その人は組織の成果を最大にするために貢献しているのだろうか。
同じように、毎日の労働時間が1秒で帰るが、毎日100万稼ぐスタッフが居たら、その人は組織の成果を最大にするために貢献しているのだろうか。

shoichiHOLICでは労働時間は関係ない。成果のみで見るべきだと思う。
1秒であろうが、4時間であろうが、15時間であろうが、成果で見る。
これがshoichiHOLICの大原則である。
我々は日本一の在庫処分組織、日本一のOEMメーカー、日本一の服小売業者になるために、成果のみを追い求めなければならない。

■解答の修正

私が上記のように考えたのは5年前。
ここまでは5年前に到達した。
だが、何かの違和感があったのだ。
どこか間違えている。でも、それが明確に表現できない。
喉に引っかかった骨、偏頭痛の種であった。

だが、やっとわかった。
それが、one-for-all-all-for-oneというラグビーのことわざに代表される、全体成果の件である。
上記案件は、それぞれ個体成果としてみれば問題のない案件なのだが、全体成果とは反する部分があるのだ。
物事を判断するには判断基準が必要だ。
shoichiHOLIC判断基準は、「全体成果に貢献するかどうか。」
成果は、個人成果と全体成果があり、概念としては全体成果は個体成果の集まりだが、組織が求めているのは、全体成果であるということだ。
どういうことか、案件ごとに見てみよう。

案件●1
山本自体の行動には問題がない。山本は15時間働いて成果を出した。
ただ、同僚の気分を害する事によって、規律を緩和し、彼女の精神的スペックを下げ、結果的に全体成果を下げた。

●2
土日にメールをチェックすることを全員が行えば、組織としてのスペックは上がる。
ただ、人はラクな方に流れたがる。
数人がそれをやらないことによって、ほかの人間が土日にメールチェックをすることが馬鹿らしくなる。結果的に土日のメールチェックがなくなった場合、全体成果は低下する。

●3
早く帰る人がいるとする。
その人自身は成果を出しているから、個体成果としては問題ない。
だが、早く帰ることによって周りの人のやる気を削いでいる場合もある。
周囲が頑張っていれば、「もうちょっとがんばろう」という人も出てくる。
自分の仕事が終わり、そそくさと帰ることで「あの人が先に帰るなら、私も今日は早く帰ろう」と全体成果を低下させることもあり得る。
遅く出社することも同義である。

●4
たばこを吸っていたとしても、その人の個体成果には全く関係がない。
ただ、一日に何回もたばこを吸う姿を他のスタッフが見て、ヤル気が減るのであれば、それは全体成果を低下させているだろう、
その場合、たばこは個人に活力を与えているが、組織全体からは活力を奪っているといえる。

●5
その人自身からしたら、土曜ちゃんとやったんで月曜やすみまーす、ということだろう。
しかし、今までそれをやってこなかった人のやる気を削ぐ。皆には頭が下がるが、土曜出張だったからといって、月曜休んだ人は居ない。

●6
上記5件を鑑みるに、成果を出しており、謙虚で、労働時間も長い人間は昇給しやすくするべきであろう。

→例
同僚がタバコを30回吸いに行っても、まったく気にならずに自分の仕事をグイグイ進める人もいる。
反対に、1回でもタバコ吸いに行くのは許せないという人もいるだろう。

→例
高校で成績のイイ奴は茶髪でも怒られないというのがあった。
茶髪のやつは早慶に入ったが、その他の人間はそれを見てどう思っただろうか。

→例
とても仕事が出来る敬虔なイスラム教信者がスタッフにいたとする。
彼は毎日3回聖地に向かって30分のお祈りをする。
タバコが許せてもお祈りは許せない人がいるかもしれない。
イスラム教は許せても、キリスト教が心から許せない人がいるかもしれない。

判断は非常に難しい。
なぜなら、その時の組織のスタッフの性質によって、組織の成果を最大化するための判断が変わるからである。

で、ここで、「常識」
難しいから、誰も判断できないから、「常識」という便利な単語があるのだと思う。
誰も判断できないし、誰も責任を負いたくないから、
「常識だとこういうルールになると思います。」という。
この文章を正確に表現すると、
「組織の成果を最大化するためには常識に従ったほうがよいです。つきましては、常識だとこういうルールになると思います。」
そういう答えになるわけだ。

「私は組織の成果を最大化するために、このルールが適正だと思います。」
と言うのは難しい。
自分で責任を負いたくない、負い切れないからだ。

「常識」は発案者がいない。
「常識」は、格好の責任のなすりつけ対象である。
「常識」を盾に発言すれば、うまくいったときは自分の手柄に。まずかったときは常識のせいに出来る。

私が33年間一度も、常識のお世話になって無いとは言わない。
常識は血液型と一緒で、単なる統計的な知識である。統計的知識であるが故に、基本的には有用である。
だが、常識が33年間常に全ての案件で最大の成果を私に与えてくれたわけではない。
それは読者の皆様も同一であろう。
よって、全ての案件は、組織の成果を最大化するためになるのか。という観点から議論されねばならないと思う。
常識と成果は何ら関係がないのである。

上記を踏まえると、常に判断やそれに繋がるルールはアップデートされねばならないと思う。
組織の人は入れ替わり、組織を囲む環境もめまぐるしく変化するからだ。
人が変わり、環境が変われば、組織の成果を最大化するためという観点から、ルールは常に増え、常に厳格になり、常に減り、常に緩和されなければならないと思う。

とりたてて何かを変えるという話ではないが、頭の中をまとめてみました。
以上。

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【著者紹介】 山本昌一山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会

大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。

山本昌一プロフィール>>

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