衣類はリサイクルされると何になる?アパレル業界のリサイクルについて解説 - アパレルの在庫リサイクル

コラム

衣類はリサイクルされると何になる?アパレル業界のリサイクルについて解説

毎年多くの衣類が生産され、使われ、そして捨てられますが、衣類には新しい命を得るチャンスがあります。この記事では、衣類がリサイクルされると何になるのか、そしてアパレル業界のリサイクルの現状と将来性について詳しく探ります。環境に優しい未来のために、私たちがどのように衣類を再利用やリサイクルできるかを理解する一歩として、ぜひご一読ください。

アパレル業界のリサイクルの現状

アパレル業界では毎年、膨大な量の衣類が製造され、それと同じ速さで消費されます。この結果、大量の廃棄物が生まれ、地球の負担となっています。

年間51トンもの衣類が廃棄されている

2020年日本総合研究所の調査によると、1年間での衣類の国内新規配給量は81.9万トン。そのうち、約51.0万トンにも及ぶ衣類が廃棄されると推計されています。

これは日本で新規配給される衣類のうち、60%以上がリサイクル・リユースされずに廃棄されていることを意味します。着られる状態の衣類が無駄になっていることを示しており、環境への負荷が高まっている現状がわかるでしょう。

リサイクル率は12.3%/リユース率は15.4%

国内新規配給量が81.9万トンに対し、リサイクルされる衣類量はわずか12.3万トン(約15%)、リユースされる衣類量は15.4万トン(約19%)です。多くの衣類が捨てられ、廃棄物として処理されていることになります。

ガラス瓶や缶のリサイクル率は約80%あることと比較しても、アパレル業界のリサイクル・リユースが進んでいないことがわかるでしょう。この低いリサイクル率とリユース率は、環境に対する負担を軽減し、資源の浪費を防ぐために改善が必要です。

アパレル業界でリサイクル・リユースに出された衣類は何になる?

環境のために衣類のリサイクル・リユースが求められますが、衣類はリサイクルされると何になるのでしょうか。ここではリサイクル・リユースされる衣類の行方を調べてみましょう。

アパレル業界でリサイクルとリユースに出された衣類は、主に以下の方法で再活用されます。

新たな素材として活用される

リサイクルされた衣類は、新たな素材としても生まれ変わります。例えば、古着から取り出された繊維は、工場用ウエス・マットレスの詰め物、古いジーンズから断熱材や掃除用ラグが作られるなどが代表的な例です。

これにより、新しい生産における原材料の消費を減少させ、資源の保護が可能となります。

服として生まれ変わる

一部の衣類は繊維に分解されたあと、最終的に新たな服として生まれ変わることがあります。これはファッションの持続可能性を向上させる手法の一つですが、新しい服に生まれ変わる衣類の割合は、非常に少ないのが現状です。

また、繊維に分解する前に修復やリデザインが行われ、新たなスタイルやトレンドに合わせて再販される過程も一つの例でしょう。このプロセスにより、古着が新品同様に見え、再び市場で受け入れられることが可能となります。

中古衣料として流通される

着られる状態の衣類はリユースされ、二次的な市場で販売されたり、寄付されたりします。これにより貴重な資源が無駄にならず、より多くの人々が手頃な価格で高品質の衣類を入手できるようになるでしょう。

しかし大幅な値下げでの二次流通によるブランド毀損の恐れも忘れてはいけない課題です。

海外へ輸出される

衣類を海外に輸出することもリサイクル・リユースの一例です。売れ残った在庫やまだ着られる衣類等が途上国などへの衣料支援に用いられます。これは他国の需要を満たし、同時に廃棄物の国際的な移動を減少させる一助となるでしょう。

アパレル業界の衣類リサイクルが進まない理由

ここまで売れ残ったアパレル在庫や着なくなった衣類がリサイクルを経て何になるのか紹介してきました。ではなぜ、アパレル業界の衣類リサイクルは思うように進まないのでしょうか。

アパレル業界での衣類リサイクルの進展が遅い理由は以下のように多岐にわたります。

二次流用によるブランド毀損のリスク

アパレルブランドは、自社製品が未承認の市場で再販され、ブランド価値が低下することを懸念しています。これは、ブランドがコントロールできない市場での製品流通が、ブランドイメージに悪影響を及ぼす可能性があるためです。

ブランド毀損への懸念があるため、余剰在庫が発生した場合、リサイクルではなく二次流通の恐れが無い廃棄処分が選ばれてしまいがちです。特に有名ブランドや大きなロゴが入っている、一目で特定のブランドだと分かる商品は、廃棄を選択せざるを得ない状況でもあるでしょう。

安売や転売の懸念

一部のリサイクル衣類が適切に価格設定されず、過度に安く販売されることを業界は警戒しています。これは、新品衣類の市場価格を下げ、価値の低下をもたらす重大な問題です。

また、価格低下が転売市場を刺激する可能性もあるため、アパレル企業は慎重に対処すべき課題として捉えています。

リサイクルの工程が不透明

衣類のリサイクルプロセスはしばしば不透明で、消費者や業界関係者がどのように処理されるかを把握しにくいことがあります。透明性の欠如が、信頼性の低下や不安感を生み出す原因となり、消費者や企業がリサイクルに積極的に参加する意欲を減少させることがあるでしょう。

廃棄よりもリサイクルに費用がかかる

アパレル業界におけるリサイクルは、適切な設備や技術の導入に多額の費用がかかることがあります。これは、業界にとって財務的な負担となり、新たなリサイクルプロジェクトの立ち上げを妨げる要因となります。

アパレルブランド・メーカー様の衣類リサイクルへの懸念はshoichiが解決いたします

余剰在庫のリサイクル率を上げたいにも関わらず、「ブランド毀損」「リサイクル費用」などの理由からなかなかリサイクルに踏み出せないブランド・メーカー様は、ぜひShoichiのサービスをご活用ください。

Shoichiは「リサイクルで日本の廃棄費用をゼロに。」を掲げ、リサイクル事業を展開している会社です。Shoichiのサービスを利用することで、衣類リサイクルへの懸念を払拭したうえで、在庫のリサイクルを進められます。

1. 【安全性】回収から報告までShoichiが一元管理

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アパレル製品のリサイクルは、shoichiが自ら仕分けや解体を行い、ブランドネームなどをチェックしてカット。再生ウールやフェルト製品などへの加工過程も我々が一元管理し、リサイクル結果をクライアントに報告いたします。

一元管理を行うことにより、リサイクル全工程の可視化ができ、透明性&安全性が高い在庫リサイクルを提供することが可能です。二次流通によるブランド毀損の可能性は100%ありえません。

 2. 【コストパフォーマンス】廃棄費用を売上に返還

これまで費用をかけて廃棄されていた商品、資材を、Shoichiがリサイクル原材料として買い取ります。これによりリサイクルにかかる費用がブレーキとなり、リサイクル率が上がっていなかった企業様の問題が解決可能です。

アパレルブランドにとって、それまで費用だったものが売上になる、という点だけでも大きなメリットですが、環境保全・循環型経済への貢献という点においても大きなメリットを享受できます。

 3. 【キャパシティ】大量の依頼にも対応

Shoichiは大阪、奈良、三重に合わせて延べ5000平方メートルの自社倉庫を保有しており、年間約600トンのリサイクル処理能力を持っています。そのため、大量のリサイクル依頼にも対応可能です。

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投稿日: 2023年9月30日

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