コラム
在庫リサイクルにおけるブランド毀損の懸念|ブランド価値を損なわずに在庫リサイクルを利用する方法とは?
近年、環境問題に対する意識の高まりから、アパレル業界全体でも環境問題への取り組みが重要視されてきました。その中でも、在庫の過剰生産・廃棄は深刻な環境問題の1つとされています。
こうした在庫処理の問題に対して、アパレル産業ではリサイクルや再利用を促進する取り組みが進められています。しかし、自社ブランドのイメージを損なうことを恐れて、リサイクルに踏み切れないブランド・メーカー様が多いのが現状です。
このような問題を解決するためには、ブランド価値を損なわずに在庫リサイクルを利用する方法を模索する必要があります。
目次
アパレルのブランド・メーカーが在庫リサイクルに踏み切れない問題
環境への影響から在庫を廃棄する以外の選択を求められていますが、以下のような理由からリサイクルに踏み切れないブランド・メーカー様も多いのではないでしょうか。
- 在庫リサイクルをしたいが二次流用によるブランド毀損のリスクが心配
- 本当にリサイクルされているのか、安売や転売の懸念が残る
- どのようにリサイクルされているのか工程が不透明
販路の制限が厳しいため、余剰在庫となった場合、二次流通の恐れが無い廃棄処分が選ばれてしまいがちです。特に有名ブランドや大きなロゴが入っている、一目で特定のブランドだと分かる商品は、ブランド毀損の懸念から廃棄を選択せざるを得ない状況でもあるでしょう。
しかし在庫リサイクル業者を慎重に選定することで、ブランド毀損に関する懸念点を解消しつつリサイクルを進めることが可能です。
在庫のリサイクルの依頼先を選定する際に確認すべきポイント・注意点
在庫リサイクルを行う場合、自社ブランドのイメージを損なうことがないよう、信頼できるリサイクル業者を選ぶことが重要です。特に以下のポイントを抑えておきましょう。
- リサイクル業者がどのように工程でリサイクルするかを確認する
- 買取価格が適正かどうかを確認する
- リサイクル業者の実績や評判を調べる
以下で詳しく解説します。
1. 買取業者がどのように工程でリサイクルするかを確認する
在庫を回収してもらう前に、業者が余剰在庫をどのような工程でリサイクルしているのか確認する必要があります。商品がどのように解体され、何の製品に生まれ変わるのか、リサイクルの全工程が可視化されている業者を選びましょう。
2. 価格が適正かどうかを確認する
在庫リサイクルを行う上で、買取価格は重要なポイントの一つです。買取価格が適正であるかどうかを確認し、自社が設定する価格とのバランスを考慮する必要があります。
3. リサイクル業者の実績や評判を調べる
リサイクル業者の実績や評判を調べることで、信頼性や安心感を確認しましょう。過去にどのような商品を取り扱ってきたかを確認することで、自社ブランドとの相性を見極めることができます。
shoichiが展開する衣類回収・リサイクル事業
アパレルのリサイクルにおける、ブランド毀損のリスクにお悩みの方は、shoichiが展開する衣類回収・リサイクル事業への依頼をご検討ください。
shoichiでは、在庫の引き取り・回収〜リサイクル後の報告まで当社が一元管理を行なっています。一元管理を行うことにより、リサイクル全工程の可視化ができ、透明性&安全性が高い在庫リサイクルを提供することが可能です。
shoichiにおけるリサイクルの流れ
shoichiでの在庫リサイクルの工程は以下の流れで進みます。
- 解体
- 仕分け
- 各協力会社にて加工
- リサイクル結果の報告
以下で詳しくみていきましょう。
1. 解体
shoichiの自社工場にて、一点ずつ手作業でパーツごとに解体を行います。
2. 仕分け
仕分けでは、主に下記の3つの種類に分類します。
- ウール
- その他の繊維
- 繊維ではないもの
3. 各協力会社にて加工
仕分けが完了したら、種類ごとに各協力会社にて加工を行います。
再生ウールの製造 | ウール製品からリサイクルウールの製造 |
アップサイクル | 繊維廃棄物からフェルト製品の製造 |
サーマルリサイクル | 廃熱に熱回収・発電(サーマルリサイクル)
廃棄物をセメント原燃料へリサイクル(マテリアルリサイクル) 燃え殻・ばいじんの埋立処理 |
リサイクルの詳しい工程は以下の動画で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
4. リサイクル結果の報告
リサイクルの全工程の完了後、ブランド・メーカー様にリサイクル結果のご報告をいたします。全ての工程を一元管理していることにより、透明性&安全性が保たれたリサイクルが可能です。
余剰在庫の廃棄にお悩みのブランド・メーカー様は、shoichiにお問合せください。
コラム
投稿日: 2023年4月27日