株式会社shoichi

【社内報2】アイデアの出し方 その

2007年11月11日 11:38 AM

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先日、朝のテレビで「東京でカレー鍋が流行っています~~」という報道をしていた。

ん?
カレー鍋!?
それって…タダのカレーちゃうの!!??

大阪に20年も住めば、この反応は当然である。

カレー鍋は、米にかけて食うカレーライスとは違い、カレーのスパイスは効いているが、激しい辛さは無く、さっぱりとまろやかな味のものが多い。
カレーライスとは似て異なるもの、というのがカレー鍋屋さんの口上である。

そもそも、カレー鍋とはどういう代物であろうか。
カレー鍋屋曰く、正確な定義としては「鍋スープがカレー味のもの」であるという。
ダシが味の基本であり、最大のポイントであり、そこが普通のカレーとの決定的な違い。ベースとなるダシも和風のお店が多いので、ある意味ヘルシー感はある。味が極端ではないので、対象層が広い。
また、煮込んでいくごとにとろみも増し、味が濃厚になっていく。カレーと違って、ガンガン好きな具材を追加できる。変化を楽しめるメニューである。
そして、季節感。
スパイスの効いたカレー鍋は香りも非常に良く、体の芯からあたたかくなる、まさにこれからの寒い季節にはピッタリの商品だ。

が、しかし…
食べた人はわかると思うが、やはりカレーである。
カレーうどんの後に米をブチ込めばカレーになるが如く、カレー鍋の後に米を入れれば「新商品!カレー鍋雑炊!!」にはならない。
親の教育が相当へそ曲がりでなければ「これやっぱりカレーライスやね~」ってことになる。

アイデアの話に戻ろう。

「カレー鍋はタダのカレーである」と認識されず、「カレー鍋はカレーの新しいカタチである」と一般認定された。
つまりは、普遍的なもの、既知のもの、もっと言えば価値が周知となっているものでも、観点を変え、環境を変えてあげれば、新しいものと認知される可能性があると言うことである。
カレーという超々普遍的で、価値が固まったものでさえ、その現象が起こったのだから、他業界・他のアイデアでも通じるものがあるだろう。
また、普遍的なものでも、なにか一つ二つエッセンスを加えてあげれば、別のものに生まれ変わるかもしれない。
隣の部屋に金塊が置いてあっても、障子を開けないとわからないというわけだ。

こういったことは、机の上でウンウン唸って考えるよりも、外に出ながら、本を読みながら、テレビを見ながら考えた方が良いという。
情報を吸収しつつ自分の脳内で、知識をぐるぐるといじってみる。
情報と情報に何か関連性を感じたら、それをすかさずメモに取る。
どんなにつまらないことでもいいから、メモに取ることが重要である。
そのつまらないメモと、メモが合体して、人生で最高のアイデアが生まれるかもしれないからだ。

さて、街に出たときにでも、頭の隅でちょっとだけ考えてみてはいかがだろうか。
頭を使うことがオフの過ごし方に反する訳ではない。
また、アイデアだから、別にビジネス以外のことを考えても良い。
むしろその行動が、観点を増やし、貴方の人生を豊かにするように僕は思う。


【著者紹介】 山本昌一山本昌一
株式会社shoichi代表取締役
所属団体:KanFa関西ファッション連合/日本繊維機械学会/JAFIC 一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会

大学在籍中からヤフーオークションでブランド商品・アパレル等の販売などを行い オークションで仕事をする自営業の道を選ぶ。 その後在庫処分ビジネスをスタートし、20年間在庫処分の業界に身を置く。 累計4000社のあらゆる在庫処分を手掛ける。

山本昌一プロフィール>>

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